誰にも勝負を挑まれてないのに【ネコトバ。417】 | ぱりことば。−島根県の漫画家カウンセラーのブログ−

かつてのわたしもそうだったのですが、
勝手に「負けないぞ！」
と思って空回ることないですか？

冷静に考えたら、まわりの誰も
勝負なんて挑んでないんですよね。

勝負をするのが三度の飯より好き！
戦いが楽しい！
というサイヤ人的な戦闘民族なら
まあいいですよ。

戦いが好きなもの同士で
楽しく戦ってくだされば
何の影響もないので。

問題なのは、
誰も戦いを挑んでいないのに
一人で勝手に天下一武道会を
開いちゃってる人。

そして
勝手に勝負を挑んでおいて、
勝手に負けたと思って、
勝手にがっつりヘコんでしまう人です。

そもそも誰も
勝負を挑んでないし、
そもそも誰も勝ち負けを
決めようとしてないし、
勝っても負けても
何の影響もないのです。

でも「負けた…もうダメだ…」
ってがっつりヘコんじゃう。

そんなに落ち込むくらいなら
勝負を挑むのをやめたらいいのでは？
(向こうは戦う気ないし……)
と思うのですが、
また次の戦いに行ってしまうんですよね。

じゃあ勝ったら幸せなのかというと、
勝ったら勝ったで
「王座を誰かに奪われるのでは！？」
「次も勝たなきゃいけない！」
とつらくなってしまう。

戦う相手がいる内はいいのですが、
特に年齢を重ねてくると
みんな「土俵の降り方」を学ぶので、
だんだん周囲に
誰もいなくなってしまうのが
悲しいところなんですね。

だって面倒くさいもの、
勝手に戦いを挑んでくる人。
だからみんな逃げてしまうんです。

周囲に戦ってくれる人が
誰もいなくなって、
今度はものすごく年下の人
(まだ喧嘩する元気がある人)とか
インターネット越しの
縁もゆかりも
会ったこともない人たちに
喧嘩をふっかけるように
なってしまうんですね。

そういう人、みたことありませんか？
SNSとかで。

これ別に、「特定の誰か」のことを
言っているわけじゃないですよ。
こういうブログを書くと
「自分のことを書かれてる！」
って自意識過剰な人が
思ってしまうのですが、
あなた以外にもたくさんいます。

わたしはそういう人を見るたびに
「それ、つらくない？」
と思うんです。

その戦い続けてんのつらくない？　と。

わたしも未だに
戦闘民族の血は眠っているので
「おめえブッ殺すぞ」
(CV：アイデンティティ田島さんで)
となる時はあるんですけど、
喧嘩しても何の得にもならんので
やっぱり土俵を降りるんですよね。

アイデンティティ田島さんを知らん方はこれ見てください

でも「土俵を降りる」が
できるようになる前は、
そもそも
「自分が勝手に戦いを挑んでいること」
に気づいていませんでした。

なんかわからんけど苦しい〜
世の中の全ての人が
わたしより優れているように
見えて苦しい〜〜
って感じ。

要するに勝手に戦いを挑んで
勝手に負けた気になって
勝手に苦しんでいたのです。

自分が戦いを挑んでいるから
苦しい思いをしているのに、
それに気づいていなかった。

あと別パターンでは
「わたしは本当は
とても優れているのに
精神病のせいで
みんなに負けてる〜〜
苦しい〜〜〜〜」
ってのもあったかも。

それは精神病のせいじゃなくて、
「自分が勝手に周りへ
戦いを挑んでいるから
(自分のダメな所と他人の
優れている所を比べているから)」
苦しかったんですよね。

ということで、
「うわー！　同じ状態になってる！」
と思った方は、

「自分は無意識に周囲へ
戦いを挑んでないか？」

「誰も戦おうとしていないのに
一人で武装してないか？」

と我が身を振り返ってみてください。

ごきげんよう、さようなら。