鳥取砂丘のすぐ近くに
「砂の美術館」があるのですが、
もう出来てから13年も経つのに
(今年の11月で14年)
一回も行ったことなかったんですよ。
鳥取砂丘には4〜5回くらい
行っているのに。
何の気なしにふらっと行ってみたら
めちゃくちゃ良くて、
「こりゃあアーティスト・デートに
めっちゃいいじゃん!」
と思ったのでご紹介します。
→アーティスト・デートって何?
という方はこちらをご覧ください
※アーティスト・デートは本来
ひとりでやるもんですが、
今回わたしは2人で行っています。
(パートナー、わたしをいい感じに
ほっといてくれるので)
これ屋外に鎮座してたんですけど、
雨が降っても崩れないんですかね…?
砂に見える看板じゃなくて
本当に砂像ですよね? すごい。
今回の展示テーマ
「南アジア」に近い感じがするけど、
もしかして展示によって
この看板も変えてるのかも…。
(本日の写真はクリックで
拡大してご覧いただけます)
「あ〜はいはい、こういう感じの砂像ね〜」
と思ってナメてかかって入っていったら、
ひぎゃ〜〜〜〜〜! ガンジー!
(正式にはガンディーっていうんですね)
正直、「ちょっとすごい程度の砂像が
何個か置いてあるだろう」
くらいの気持ちで入ったんですけど、
こりゃまじですごい。
生きてるみたい。
一緒に行ったパートナーは
「召喚されて出てきた
RPGのキャラみたい。
全体攻撃をしてくるやつ」
と言ってました。
群集と細かい装飾の建物がすごい。
遠近法がやばい。
奥の建物が何キロも先にあるように
見えるけど、実際の奥行きは
たぶん2メートルくらいしかない。
こちらは真ん中のくぼみスペースに
あった砂像です。
めっちゃ近くで見たいほど
細かい装飾がしてあるのに
降りて見られないの。何でや。
今回の展示で一番好きかもしれないヴィシュヌ神。
この記事トップにも写真を貼りましたが、
いや本当にすごいんですよ。
砂とか意味わからん。人やん。
いやいやいやいや。これも人やん。
ここで映画撮ってるんじゃないのか。
物によっては斜めから見ると
「薄っす!」と思う砂像も
あったのですが、
これはもう厚みが「人」でした。
彫りが深い砂像と
彫りが浅い砂像があって、
「作者の制作技術の差?」
と最初は思ったのですが…
よく考えたら、
“背景”に当たる人々は
わざと浅く彫ってるような
気がするんですよね。
絵も奥のものは薄い色で塗ったり
わざと雑に描いたりしますからね。
もう絵(の技術)と同じじゃん。
と思いました。
なじみのあるキャラクター
(キャラじゃないけど)
が出てくると安心する〜〜〜〜。
この写真に載ってないですけど、
横に涙を流してる猿とか
泣いてるウサギとか居て、
すごかったしかわいかったです。
「なんでこれだけ顔が潰れてるの?」
と思ったら、どうもタリバンによって
破壊された姿を表現しているっぽいです。
(よく見たら手の指も折れている)
他の完璧に掘られたやつもすごいけど、
これだけものすごく
メッセージ性を感じました。
完璧に作ればいいというもんじゃない。
完成度の高いデカイものを見すぎて、
終盤はお腹いっぱい感がすごい。
小説「ジャングルブック」を
モチーフにした作品。
なぜこれだけ急に小説?
と思ったのですが、
「ジャングルブック」の作者が
イギリス人の血を引きながら
インドで育った方だそうです。
だからモチーフに選ばれたのでしょうね。
2019年秋ごろに超遅ればせながら
「夢をかなえるゾウ」を読んだせいか、
ガネーシャが好きなんです。
Amazonプライムに入っていると
読み放題のやつで読めまっせ。
(わたしはそれで読んだ)
↓
この砂像、ロック画面に設定しちゃった。
幸運の神だしね。
展示の説明で初めて
「元々はゾウの顔じゃなかった
(あとからくっつけた)」
と知りました…。
パールヴァティ(母)が
人形から作った子とか、
息子と知らなかった
シヴァ(父)に首飛ばされたとか、
いろいろ可哀想な子だったのね…。
* * *
さて、こんなに素晴らしい砂像の数々、
今は多分もう崩されて
全部ないんじゃないかと思います。
なぜなら!
昨日が!
最終日だったから!!!!!
こんなにすごい作品が、
会期が終わったら全部崩されるとか
信じられます???
え? 崩すんですよね??
このままどっか持って
いくんじゃないよね???
1月6日(今日)から4月17日(金)まで、
次の展示砂像を制作するために
休館になるそうです。
次回は2020年4月18日(土)から、
「砂で世界旅行 チェコ&スロバキア編」
が始まりますよ!!
いや〜、今回初めて
砂の美術館に行きましたけども、
今まで
「は? 砂像があるだけでしょ?」
って入ろうともしなかった自分を
マジでグーで殴りたい。
もっと早く入っておけばよかった。
本当に凄かったです。
特に彫刻とか立体制作を
する方はもちろん、
イラストレーターも見ておいて
損はないと思います。
「山陰ってアート関係が
マジでしょぼい」
と思ってたけど、
鳥取県にこんな美術館があるなら
まだまだ捨てたもんじゃないな、
と思いました。
次の会期は4月からですが、
この記事を読んで
「そんなにすごいの?」
「ちょっと行ってみたいな」
と少しでも思われた方は、
ぜひ行ってみてください。
入るときは
「入館料600円も取るのか〜」
と思ったけど、
いやもう全然いい。
こんな感動をもらって
600円なら全然安い。
ぶっちゃけ、鳥取砂丘
(で呆然と歩き回る)より
めちゃくちゃいいと思いました。
砂丘行くなら砂の美術館も
行った方がいいです。
ま、とはいえ個人の価値観なので、
「美術館べつに面白くなかった」
という方がいらしても、
わたしは一切責任を取りません。
ごきげんよう、さようなら。
★砂の美術館公式サイトはこちら
http://www.sand-museum.jp/
最新情報、過去の展示作品
なども見られますよ。
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