面倒臭いパートナーと一緒にいる自分も面倒臭いと自覚できる人は強い | ぱりことば。−島根県の漫画家カウンセラーのブログ−

「心が不安定だったり
心に問題がある女性と
一緒にいる男性も、
何か問題があったり
面倒臭い所がある、
という話はすごくわかる。
だって僕もそうだもん(笑)」

先日お会いしたご夫婦の
旦那さんが、
笑ってこう話してくれた。

この方の奥さんは、
昔は精神的に
ちょっと大変な方だったらしい。
(今はまったくそう見えない)

旦那さん自身はずっと、
それをサポートする
役だと思っていたけど、
「そんな自分も実は
めんどくさい人間だった！」
と気づいた瞬間があるそう。

なぜこの旦那さんが
そういう話をしてくれたかというと、
わたしのエッセイ漫画を見て
そう思ったらしい。
→冒頭だけならnoteで読めます

本にも収録していないし、
諸処の事情でネット公開も
やめてしまった部分の話で、

「ずっとわたしだけが
メンヘラだと思っていたけど、
支えてくれていた彼の方も
実はメンヘラだった」

というくだりがある。

その部分を読んで、旦那さんは
「わかる〜〜〜〜〜〜〜！」
と思ったのだそうだ。

＊　＊　＊

そしてその後、
また別の男性に
その話をしたところ、
(既婚・奥さんが不安定らしい)

「わかります(笑)。
僕も、自分にもめんどくさい所が
あると思いますよ」

と言われた。

ちなみにわたしのパートナーも
「あなたはめんどくさいけど、
ワシもめんどくさい！
そんなこと知っとる！」
と自覚している。

「自分の面倒臭さ」を
自覚している人は強いな、と思う。

前述した一人目の旦那さんも、
二人目の男性も、
わたしはなんとなく
「強さ」を感じたから。

きっとこの人たちなら、
パートナーの女性が
不安定でも
立ち向かえると感じた。

または、立ち向かえた末に
ここにこうして
二人でいるのだろう、と。

＊　＊　＊

わたしは現在のパートナーと
一度別れたことがあるが、
なぜかというと理由が

「自分はほとんどまともで、
あなたが異常」

という対応をされた
(あるいは、されたように感じた)
からだ。

「ワシもめんどくさい！」
と自覚するようになった
彼からは、これを感じなくなった。

果たして彼が変わったのか、
受け取る自分が変わったのかは
わからないけど。
(あるいは両方か)

ただ、お互い全然
知り合いでもない、
年齢も住まいも別々の
3人の男性が
「自分は面倒臭い所がある」
と自覚し、

かつ、それぞれ
「ちょっと大変な女性」
をパートナーに選び、

なんだかんだ対応できている
(または、対応できる強さがある)
ところを見ると、

どうしても
ただの偶然では
ないんじゃないか、と
思ってしまう。

もちろん、ただの偶然である
可能性もあるのだけど。

＊　＊　＊

偶然といえば、
わたしが今までに出会った
「自分は面倒臭い」
と自覚できている人は、
男女問わず、芯が強くて
魅力的な人が多かったように感じる。

むしろ「自分は面倒臭い人間だ」
という自覚がない人の方が、
わたしは苦手だ。

しかも決まってなぜか、
自覚のない人の方が面倒臭い。
できるだけ関わりたくない。

これを読んでいる人の中にも、
きっと
「僕って面倒臭い人間だな」
「私って面倒臭い人間よね」
と落ち込んでいる人が
いるんじゃないかと思う。

ちゃんと自覚が
できているあなたは、
たぶん自分で言うほど
面倒臭くない。

それに本当は強くて
魅力がいっぱいあるんじゃ
ないだろうか。

研究論文とかはまったくないし、
根拠があるとしたら、
「わたしが過去見てきた
人たちの統計」だけという
弱々しい根拠だけど。

けっきょく何が言いたいかというと、
面倒臭いあなたを
自分で責めないで欲しいのだ。

だってきっと、
本当は強くて魅力的だから。

面倒臭いあなたを、
あなたが自分で愛せますように。

ごきげんよう、さようなら。

＊　＊　＊

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