「ウソをつく人・本音を言えない人」はどうしてそうなるのか|その2

カウンセリング活動を続けていて、
「ウソをつく人・本音を言えない人」
の心理について考える機会がありました。

ウソをつく人・本音を言えない人の
心理を知っておくことは、
カウンセラーに限らず
どんな人でもきっと役立つはずです。

* * *

悩みからの解放を求めて
カウンセリングを申し込んだ筈なのに、
ウソをついたり本音を言わなかったり
してしまう人がいます。

あなたの日常生活でも、
あからさまに相手がウソを
ついているのがわかったり、
逆に自分がウソをついたり
本音を言えなかったりしてしまう
ことがあるでしょう。

これには3つの要素が関係している、
とわたしは考えています。

1. 信頼関係ができていない
2. 本人が気づいていない
3. 人は「優越性を追求してしまう」生き物だから

前回の記事では、1と2について
解説していきました。

※「その1」の記事を読んでいない方は
こちらからご覧ください。
 ↓
「ウソをつく人・本音を言えない人」はどうしてそうなるのか|その1

今回は3番の理由、
人は「優越性を追求してしまう」生き物だから
について解説いたします。

優越性の追求とは何か

これはわたしの好きな哲学者
アルフレッド・アドラーの考え方ですが、
人間は皆「優越性の追求」と呼ばれる
欲求を持っています。

まず、人間は生まれた時…つまり
赤ちゃんの頃は、みんな無力な状態で
生まれてきますよね。

その「無力な状態」から抜け出したい、

・今より良くありたい(向上したい)
・自分の理想の姿になりたい


という欲求が、「優越性の追求」です。

「優越性の追求」によって
わたし達は手も足も
口も出ない状態から、
歩けるようになり言葉を喋り、
周囲の人と交流を図るわけですね。

優越性の追求が歪み、ウソをつき本音を隠す

優越性の追求自体は、
悪いことではありません。

今より良くありたいと
向上心を持つのもいいですし、
理想の姿を思い描くことで
そこに近づきやすくなることも
あるでしょう。

しかし、優越性の追求が歪んでくると、
「自分の性質に
全く合わない理想の姿」や
「自分にはとうてい
叶えられない高すぎる理想」
を求め、
「〇〇でない自分はダメだ」
と自分を否定していくようになります。

ひどい時は、
対面する相手に確認もせず
「自分のような〇〇の
人間は嫌われる」とか
「本当の自分ではバカにされる」
と思い込むようになります。

そこでウソをついたり、
本音を隠すようになるのです。

本当は自分の周囲が全て悪くて
自分が気をつけたり
直すべき所はない、
と思っているのに、

「そんなことを思ったり、
言っている人間は格好悪い
(バカにされる・嫌われる)」

と考えているので、

「自分を省みて向き合いたい」
「自分を変えたい」

とウソをつくのです。

自分を省みることができ、
自分を変えたい・成長させたいと
宣言する人間の方が格好良く、
「理想の姿に近いから」ですね。

ちなみにわたしはエエ格好をして
「自分を変えたい」と
ウソをついている人は
かなり見破れるようになってきました。
ゲッヘ〜〜〜〜〜〜

ただ、そのウソを暴いても
何の得もないし、
カウンセラーは相談者のウソを
暴いてはいけないと言われているので、
基本的にはお伝えしませんけどもね。

自分に素直な人の方が幸せになれる

優越性の追求が歪んで
生まれるウソは、
「相手にウソをついている」
というより
「自分にウソをついている」
ことになります。

一度ウソをつくと、
そのウソの辻褄(つじつま)を
合わせるために、
更なるウソが必要になります。

自分にどんどんウソを重ねる
ことになるんですね。

また、ウソをついたり
本音を隠したりしていると、
「本当の自分はそうじゃないのに」
というストレスが無意識に
ガツンガツンたまります。

だから更にイライラし、
自信が持てず、
悩みが解決しないまま
泥沼にはまってしまうんですね。

わたしのカウンセリングには
「本当は私、こういう弱い人間なんです」
「自分は悪くないって思っちゃうんです。
最低ですよね…」
「つい本音を隠してしまうんです」
という方が多くいらっしゃいます。

安心してください。
カウンセラーに本音を話せる時点で、
かなり大丈夫ですよ。

そして、自分の弱い部分や
かっこ悪い部分を
他人に見せられる人は、
本当は強いんです。

「カウンセラーさんは
全くの他人だから見せられるけど、
周囲の身近な人にはちょっと…」
と言う人も、大丈夫です。

真の「弱い人」というのは、
誰にも自分の弱い部分や
かっこ悪い部分を見せられない人です。

いつもエエ格好しいで、
強がっている人。
それが本当の「弱い人」です。

最後に愚痴を吐きます(飛ばしてOK)

実はかつてのわたしも、
いつもエエ格好しいで
強がっている人間でした。

失敗や間違っている姿を
見せてはいけなかった。
いつも張り詰めた細い糸の上で
綱渡りをしているような感じでした。

最近の自分もまあまあ
「自分を良く見せようとしている」
感じがして、実はあんまり
本意じゃないんですよね。
もっと弱い部分やダメな部分を
ガツンガツン出していきたい。

わたしは一見しっかりしていて
頭が良さそうに見えますが(自分で言うな)、
あなたが想像しているより
しょ〜〜もない人間だと思いますよ。

が、わたしのような人間が弱みや
しょうもなさを見せると、なぜか
ジャンピングマウンティングクソバイス
されるので、どうしたもんかな〜と
思っている所です。

わたしが男だったり、
50〜60代だったら
絶対それ言わねえだろ、
と思うようなことを
昔からよく言われるんですよね。

「わたしが言いやすい人間だからか?」
「そういうオーラの持ち主なのか?」
「女だからか?」
と思っていたのですが、
パートナーからは
「あなたが目立ってるからだよ」
と言われました。

なんかデール・カーネギーの本に書いてあった
「死んだ犬ならば誰も蹴らない」
ってやつですかね。
キャンキャン鳴きわめいてるから
蹴られるわけか。
しかし、このことわざひどいなぁ。

ああ、松尾スズキさんみたいになりた〜い。
自分のダメさを全開に押し出しているのに
人からめちゃくちゃ相談されちゃう、
松尾スズキさんみたいなおじさんになりたい。
わたしが文章を書く上でトップランクに
尊敬している方です。

どうやって松尾スズキさんみたいになるか。
今後の課題です。

ごきげんよう、さようなら。

* * *

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