自分の好きな事をしていると罪悪感が出てきたり、隠れてやってしまうのはなぜ?

「好きな事を堂々と思い切りできない」という方、多いんじゃないでしょうか?

今目の前に「私が好きにやってると、嫌な顔をする」人がいる方はもちろんですが、「もうその人はいないのに、未だに好きな事ができない」方もいるはずです。

そういう時も大事なのはやはり、「自分で自分を癒すこと」なんですよね。

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現在わたくし休業中なんですけども、ふと「好きなこと・やりたいことを思い切りやるのに抵抗がある」と気づきました。

休みます! つって休んでるし、家には自分一人しかいないので、どう過ごそうがわたしの勝手なのです。なのに、できない。

元々そういう傾向はあって、以前は「お母さんが『働かざる者食うべからず』『儲けてないのに遊ぶな』的なことをよく言っていたからかな」と思っていました。

ダラダラしてると注意されていたんですよね、よく。

でも今はちゃんと働いた上での休業なので、「働かざる者食うべからず」には当てはまらないはずなのです。

大体ここ数日、いやこの数ヶ月めちゃくちゃ頑張ってましたよわたし。休ませてくれぇや、好きなことさせてくれぇや、と思うんですよね。

なのに、なんか堂々とできない。コソコソしちゃう。なんか悪いことしてる気になるんです。

今の家に引っ越してからやたらと幼少期のことを思い出すんですけど、そういえばひいおばあちゃんに隠れてコソコソ絵を描いていたな、と思い出しました。

ひいおばあちゃんは、わたしがいわゆる漫画ちっくな絵を描くのが嫌いだったんですよね。「そんなドングリまなこ描いてないで勉強しろ」が口癖でした。ドングリまなこって。

だからひいおばあちゃんが部屋に来た時はいつも勉強しているフリをして、出て行ったらイラストを描いたりしていました。

あとわたしが流行りの歌を聴いたり歌ったりしているのも嫌いだったので、電気を消して学習机の下でコソコソ聴いたりしていましたね。

なんか書きながら思ったけど、子供の頃のわたし可哀想じゃね? 音楽くらい自由に聴かせてやれよ……。

昔はiPodとかなかったし、イヤホンも手軽に手に入れられなかったので、そういう風に聴くしかなかったんですよねー。

あとテレビの前にラジカセを置いて、録音ボタンと再生ボタンをガチャッと同時に押して、アニソンを録音したりしてました。なつかし!

そういう時も、ひいおばあちゃんが部屋に入ってきて、声が一緒に録音されちゃったりね。

まあとにかく、そういう積み重ねで「自分の好きなことは、隠れてコソコソやらねばならない」「わたしの好きなことは、人を不愉快にする悪いこと」というのが染み付いちゃったみたいです。なるほどなー。

この記事を読んでいるあなたも、思い返してみれば「休んだり、好きなことをしていると、誰かに注意されたり怒られたりした」経験があるのではないでしょうか?

だから堂々とできなかったり、なんだか悪いことをしている気分になるのだと思われます。

で、その「怒ってきた人」って、今も近くにいますか?

わたしの場合、件(くだん)のひいおばあちゃんはもういないんですよね。近くにいないどころか死んでいます。しかも10年くらい前に。

なのにわたしは未だに、好きなことをやっていると罪悪感が出てくる。こりゃもう完全に精神的な問題です。

といっても昔よりはだいぶん和らいでいます。子供の頃に染み付いた「悲しいクセ」をなおすには、自分で自分を癒すしかないんですよね。

だってひいおばあちゃんは、わたしの心の中にしかいないのです。心の中で起こっていることは、他人には助けられません。

あなたを怒るその「誰か」はまだ生きているかもしれないけど、それもやっぱりあなたの心の中でだけ育っている妄想です。

「現実のお母さんはもう怒りっぽくないのに、自分の心の中ではヒステリックな母親がずっと生き続けている」

「今も昔もお父さんは怒りっぽくて、それが嫌で離れて暮らした。なのに、心の中にずっとお父さんがいて、ずっと自分を怒っている」

みたいなことは非常によくあります。

さて、じゃあどうやって癒していくか。わたしの場合は、こんな言葉を口に出してつぶやきました。

「もうおばあちゃんはいないよ」

「もう好きなことやってもいいんだよ」

「○○(今のパートナーの名前)は、わたしが好きなことやってても、怒ったりしないよ」

そうそう、かつて自分を怒っていた「誰か」を現在のパートナーへ勝手に乗り移らせて、「この人もわたしを怒っている」と思いこむ現象があるんですよ。

それを外すためにも、「今のパートナーは、わたしを怒ったりしないよ」と言い聞かせる必要があります。

これ誰に言い聞かせているかというと、「自分の中にいる、子供の頃の自分」へ言い聞かせるイメージです。

好きなことを堂々とできないのも、悪いことをしているように感じるのも、「子供の自分」です。「今の、大人の自分」ではなく。

だから「もう大丈夫だよ」と安心させてあげるんですね。大人のわたしが、子供のわたしを。

これが「自分で自分を癒す」ということです。

バカバカしく思えるかもしれませんが、口に出して何度もつぶやいてみると、思ったより心が軽くなります。

せっかくの人生ですから、好きなことを堂々と楽しくやりたいですよね。それは悪いことでもコソコソ隠れなきゃいけないことでも何でもないので、ぜひ自分自身を癒して、好きなことを沢山やってください。

わたしも今からゲームします。

では本日はこの辺で。ごきげんよう、さようなら。