カウンセラー活動を始めて
(モニター期間を含め)
1年少し経ちました。
その中で、ひとつ
大きな発見がありました。
悩みからの解放を求めて
カウンセリングを
申し込んできたはずの人でも、
ウソをついたり
本音を言わなかったりする、
ということです。
ウソをつく人・本音を言わない人の
心理を知っておくことは、
カウンセラーに限らず
どんな人にでもきっと役立ちますよ。
* * *
「もうこんな人生のサイクルは嫌だ」
「この悪循環から抜け出したい」
「ずっと続いている悩みから抜けたい」
「自分を変えたい」
これは、カウンセリングで
よく訴えられることです。
かつての自分も、全く同じことを
思っていました。
しかしわたし自身、
「そう思っているつもりだったのに、
実は違った」
「自分の本心にも、相談している
相手にもウソをついていた」
状況がありました。
(そこに自分で気づけたので、
今こうして心の病気を
抜け出せているんですが)
悩みを抜けたい、
そのために人を頼りたいと
強く願っているはずの人が、
どうして相談相手に
ウソをついたり
本音を言わなかったり
してしまうのでしょう。
これには3つの要素が関係している、
とわたしは考えています。
1. 信頼関係ができていない
2. 本人が気づいていない
3. 人は「優越性を追求してしまう」生き物だから
順にお話ししていきましょう。
信頼関係ができていない
まず当たり前ですが、
信頼関係のない相手に
人は事実や本音を話しません。
なのでカウンセラーは、
まず最初に
「信頼関係を築く」ことを
目標に動きます。
これは一般の方でも、
対人関係をスムーズにするためには
必要なことですよね。
そして、一番重要なのに
一番難しいことです。
なぜなら、
「人によって、
信頼してもらうために
必要な要素が違う」
からです。
ある人は「知識」を必要とします。
物をよく知っている人は
信頼できる、というわけです。
ある人は「年齢」を必要とします。
自分より長く生きている人だから
信頼できる、も確かにありますよね。
またある人は「経験」を必要とします。
確かに、自分がしていない
経験をしている人を
信頼することもありますよね。
その他にも、
「外見」「性別」
「お金持ちであるか」
「恋人や伴侶がいるか」
などなど、
人を信頼するために必要な要素は
人によってかなり変わってきます。
また、必要な要素がひとつではなく、
二つ以上の場合もあります。
そして、信頼関係を築こうとする側が
どんなに頑張っても、
どうにもならない場合もあります。
たとえば、信頼できる必須条件を
「自分より年上であること」
にしている人がいるとしますね。
(無意識にでも)
もしその人よりも
わたしが年下だったとしたら、
「必須条件:自分より年上」を
永遠にクリアできません。
なので、信頼関係を築くことはできません。
分かりやすいのが「年齢」だったので
例として出しましたが、その他にも
「自分の持っているものと
その人の必須条件が
永遠にかみ合わないので、
努力や能力に関係なく、
信頼関係を結ぶことはできない」
という場合は沢山あります。
「男の言うことじゃないと信用しない、
という人に、女が何を言おうと
信じてもらえない」とかですね。
あなたは
「あの人に信じてもらえなかったのは、
自分が能力不足だったからだ」
と自分を責めていませんか?
もちろん、自らを反省するのは
とても大事で素晴らしいことですが、
上記のように
「どうしようもない」
「自分をそんなに責める必要はない」
時もあると心に留めておいた方が、
これからの人生が楽になりますよ。
本人が気づいていない
次は「本人が気づいていない」
という場合です。
つまり、
「本人はウソをついている意識はない」
「本人は本音を言っているつもり」
なんですね。
自分の心に向き合えていない、
自分の心に向き合う勇気がない方に
よく起きる現象です。
これは心の弱い人にばかり
起きる現象ではありません。
わたしは人間観察が趣味なのですが、
(悪趣味ですね〜 笑)
むしろ
「自分は自立している」
「自分は心の強い人間だ」
「相手がおかしい、自分は普通だ」
と思っている人ほど、
ウソをつく・本音を言わない傾向が
とても強く見られます。
少し前まで、わたしは
「ウソをついたり本音を隠したりして
悩みが解決できない人は、
『ウソをつく・本音を言わない』
人生を自分で選択しているのだから、
わたしが無理やり
どうにかする必要はない」
と思っていました。
一般的な人間関係であれば
そういう態度でも問題ありません。
しかしながら、わたしは
カウンセラーを名乗っているので、
「やれる限りはやった方がいい」
という考えに切り替えました。
やれるところまでやってみて、
それでもダメなら
「仕方ない」と受け入れよう、と。
わたしにやれることは
「ウソをつく・本音を言わない人に
自分がそうしているのだと
気づいてもらえるような対応をする」
「あえてその部分は
本人に意識させず、
本音の部分に向き合えるよう
促す対応をする」
です。
これをやってもダメであれば、
「わたしはわたしに
やれるだけのことをやった。
それでも相手が動かないのであれば、
それは相手が選んだことで、
もはやわたしの課題ではない」
と受け入れるのです。
当カウンセリングに
相談してくださる方は、
「他人の課題を必要以上に
抱え込んで苦しんでいる方」
が非常に多いです。
自分の努力で何とかなること、
自分で解決すべきことは
考えたり悩んだりしても
もちろんいいです。
しかし、
相手の選択によってしか
変わらないこと
(自分の力で変えられないこと)、
相手がどうにかすべきことまで、
自分が考えたり悩んであげる
必要はありません。
これはわたしが好きな
アルフレッド・アドラーの
「課題の分離」ってやつ
なんですけどね。
詳しく知りたい方は
アドラー心理学の書籍をおすすめします。
↓
しかし「嫌われる勇気」は読んだけど
どういう意味なのかよく分からなかった
という方も多くいらっしゃいます。
そんな時は、漫画をおすすめします。
(わたしは読んでないけど、
課題の分離はアドラーの考え方で
かなり大事な部分なので、
きっと漫画にも描いてあるはず)
子ども向けの書籍もいい、という方もいますよ。
「バカにしてるのか!」と怒る方も
いらっしゃるかもしれませんが、
「子ども向けの書籍だから
といってバカにできない」んですよね。
(わたしも以前、他の子ども向け本を読んで
「なるほど、すごい!」と思ったことがあります)
「難しいことを難しく説明する」よりも
「難しいことを、子どもにも
分かりやすく説明する」方がすごいのです。
* * *
話が盛大にそれましたが、
人間関係がうまく結べない時に起こる
「相手がウソをつく・本音を言わない」
要因をまず2つご説明しました。
最後の1つ
「人は優越性を追求してしまう生き物だから」
についてはまだまだ長くなりそうなので、
次回にしようと思います。
それでは本日はこの辺りで。
ごきげんよう、さようなら。
* * *
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