パートナーの作品から、「他人の目を気にしない創作」を学ぶ|ネコトバ14周年企画おまけ

他人を気にしない創作とは

先月、拙作「ネコトバ。」が
14周年を迎えたので、
わたしのパートナーにも
「お祝いイラスト」をお願いしました。

その絵から
「創作のあるべき姿」を
見た気がしたので、
今回はその話をします。

* * *

世の悩めるクリエイターや
アーティストの姿を見ていると、
大体「他人にどう思われるか」
を気にしている方が
非常に多い気がします。

もちろん、プロとして
仕事としてやっていくなら
ある程度の「リサーチ力」
みたいなものは必要かもしれません。

ただ、そういう事ではなくて
「不必要に他人を気にしすぎて、
一歩も動けなくなっている」
人が多いように思うのです。

これはあくまで
個人的な意見として
聞いていただきたいのですが、
わたしは創作に必要なのは

「自分の下手さを認めること」
「他人を気にしすぎないこと」

「とにかく数をこなすこと」
「好きなものや気になったものを
作品にぶつけること」


だと考えています。

これができているのが、
わたしのパートナーの絵なんですね。
ではさっそく見ていきましょう。

14周年お祝いおじねこ2

「今はこういうのが流行りだよね」
と言いながら描いたもの。
左は「だるま」を書こうとしたら
第三使徒に似てしまったので、
うろおぼえで第三使徒を
描いたそうです。
(見本は絶対に見ない)

14周年お祝いおじねこ9

もう一度だるまに挑戦し、
最終的に選挙の風景になった絵。

「14周年記念なので
14周年という言葉を入れてください」
とお願いしました。

以降は「14周年」と入れ始めます。

14周年お祝いおじねこ3

同じく
「今はこういうのが流行りだよね」
と言いながら描いたもの。

ちなみに本人は
「みんなでがんばろう」的な
ことが基本的に嫌いなので、
これはある意味での
風刺画ともいえます。

14周年お祝いおじねこ1

テレビでナダル(芸人)が
泥酔した時に「バーニラバニラ」と
歌っていた姿が好きすぎて
描いたもの。

14周年お祝いおじねこ4

わたしの実家で飼っている猫
(ロシアンブルー)を
彼は「ロシア」と呼んでいます。
なのでわけもなく
ロシアが好きです。

14周年お祝いおじねこ5

「なぜ水をひっくり返したのか?」
と聞いても
「なんとなく…」としか
答えられなかった絵。

創作とは
「なぜ描いたのか」という
理由など答えられなくても
いいのかも知れません。

14周年お祝いおじねこ6

島根県近郊の方は
見たことがあるんじゃないかと
思うんですけど、
「神戸電子専門学校のCM」
を見て思いついた絵です。

そのCMでは
時代劇風の人々が
「土下座」をしているのですが、

「これは土下座じゃなくて
横に倒れてるじゃないか…」
と指摘したところ、

「絵が下手なのだから仕方ない」
「土下座など描けるわけなかろう」


と言われました。

自分の絵の下手さを認めています。

14周年お祝いおじねこ7

そばめしが食べたくて描いたもの。

「漢字が間違っとる」と言いましたが、
「仕方ない」と返されました。

14周年お祝いおじねこ8

突然のちびまる子ちゃん風。
これは二次創作のような気もしますが、
新たな生物と言われれば
そう見えなくもありません。

14周年お祝いおじねこ10

急にチーバ君風。
14周年ではなく千葉を祝い始めました。

ちなみにチーバ君は逆向きです。

14周年お祝いおじねこ11

その時「静かなるドン」に
ハマっていたので描いたもの。

これもある意味二次創作ですが、
誰がこの絵を見て
「静かなるドンだ」と
すぐ気づくでしょうか。

14周年お祝いおじねこ12

突然の髭男爵。
祝い→乾杯→ルネッサーンス、
と思ったそうです。

* * *

以上、全12枚の
お祝いイラストでした。

当初の予定では
1枚だけ描いてもらって、
こちらのお祝い企画記事に
載せるつもりだったのですが
 ↓

ふっと目を離したすきに
12枚も描いていたので、
単独記事でご紹介することにしました。

わたしはもともと
彼の描くゆるいイラストが好きで、
あまりに好きすぎて
LINEスタンプを
出したくらいなんですけども…
 ↓

おじねこ。〜おじさんのネコトバ〜 – LINE スタンプ | LINE STORE

コミックエッセイ「おじさんとねんちゃん。」のおじさんが描く、ゆるくてちょっとネガティブなネコトバ。通称“おじねこ”スタンプです。(編集:ともえ)

とにかく彼は
イラスト制作において
非常に自由であり、
「他人を気にしない」んですね。

それって創作活動において
本当に大事なことなんです。

多くの悩めるクリエイターや
アーティストが
「なぜ他人の目を
気にしすぎるか」というと、

・恥をかきたくないから
・人に嫌われたくないから

というのが根底にあることが
ほとんどです。

わたしのパートナーは
「自分は絵が下手である」と
まっすぐに受け止めているので、
恥をかくことがありません。

なぜ恥を感じるかというと、

「自分は(人より少しは)
上手いと自負している」
「1%の失敗も許されない」
「格好つけたい」

という気持ちがあるからなんですね。

「自分は絵が下手だ」と
真正面から受け止めている人には、
その気持ちがないのです。

下手なので、失敗して当たり前。
下手なので、何を言われても平気。

だから他人の目を気にしないし、
たくさんの絵を次々と
量産することができるのです。

わたしも元々は
「超・他人の目を気にしい」
なのですが、
彼の影響もあり
「他人の目を気にしない」が
どんどんできるように
なっています。

ということで、
彼の絵を公開して
「あなたももっと、
他人を気にしない創作を
していいんだよ」
というメッセージを出そう、
と思ったのでした。

ご静聴ありがとうございました。
ごきげんよう、さようなら。
 

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