「とりあえずやる」ができない、自意識過剰なわたしたち

うまく行っている人の多くが
口を揃えて言うことがある。
「とりあえずやってみろ」
「とりあえず挑戦しろ」

過去のわたしは
そう言われてもできなかった。
自意識過剰だったからだ。

* * *

「とりあえずやる」が
結構できるようになった
今のわたしは、
うまく行っている人が言う
「まず動け」「とりあえずやれ」
という言葉はものすごく
よくわかる。

とりあえず動く。
とりあえず試してみる。
とりあえず発表する。
とりあえず応募する。
とりあえず連絡する。

「とりあえずやる」で
学んだもの、成長したこと、
得られたものは数知れない。
はっきり言ってそれで
“大失敗”はしたことがない。

いや、当時は
「大失敗だ〜! どうしよう!」
と思っていたかも知れないけど、
今になって考えてみると、
どれもこれも大した問題じゃない。
というか、ほとんど
何が起きたのかもう忘れた。
その程度の失敗なのだ。

動くのをためらって
後悔したことは山ほどある。
わりと最近もあった。
「なぜもっと早く
やっておかなかったんだ」と。

しかしそれはそれで、
「その時はまだ、
やるタイミングじゃなかった」
のだから、仕方ないんだろう。
そう思わないとやってられない。

* * *

「とりあえずやる」が
結構できるようになった
今のわたしでも、
「とりあえずやる」ことに
悩むことは何度もある。

この記事を読んでいるあなたは
きっともっと何度もあるだろう。
なんなら何年も何年もずっと
「とりあえずやる」ができなくて
苦しんでいる最中かもしれない。

わたし達はなぜ
「とりあえずやる」が
できないのか。
自意識過剰だからだ。

自分の失敗を、まるで
世界中の人が注目しているかの
ような錯覚に陥っている。

たとえばわたしの場合、
絵や漫画を描く時などそうだ。
輪郭のあいまいな
“自分より上手い人”や
“とにかく難癖をつけたがる人”を
脳内に想像し、
「その人達がどう思うだろうか」
と考える。

「デッサンがおかしい」
「パースがおかしい」と
言われたりはしないだろうか。
「シワのつけ方が不自然」
「日本刀の描き方がおかしい」
「着物の正しい着方がなっていない」
有識者にそんなことを言われるんじゃないか。

もちろん気にする人もいるだろう。
しかし実は良くも悪くも、
「誰もわたしのことなんか
気にしていない」のだ。

みんな自分のことで手一杯だ。
わたしの描く絵のシワがおかしいとか
そんなこと気にしていられるほど
ヒマじゃない。

もしそんなことをいちいち
指摘してくる人がいたら、
その人はたぶん
自分の問題から逃げている。

この漫画にも描いたけど、
人のことばかり気にしている人は
自分の問題から逃げているのだ。

 
しかしわたし達がもっと恐ろしいのは、
悪いところを指摘されることではない。
そうやって自意識過剰に
誰かから注目されるのに怯えながら
それでも勇気を出して動いた結果、

「誰にも何にも反応してもらえない」

ことだ。
人間は、悪く言われることよりも、
無視されることの方が
耐えられないものだ。

せっかく勇気を振り絞って動いたのに、
ウンともスンとも
いいとも悪いともいわれない。

「誰も自分なんかに
注目していない(悪い意味で)」
と思うと、落ち込んで何も
やる気が起きなくなってしまう。

* * *

わたしが今思うのは、
せっかく誰も
自分に注目していないのだから
好きにやればいいじゃないか、
ということだ。

何者でもない一般人が
何気ない発言によって
偶然にも炎上することはあるが、
その確率は果たして
どのくらいなんだろう。
決して高くはないはずだ。

そしてうっかり
何者でもない一般人が
炎上しても、
ほぼ人の記憶には残らない。
はっきり言ってわたしは
その一般人の名前も
アイコンも覚えていない。
「また燃えてたな」で終わり。

もちろん燃えている最中は
通知が死ぬほど来て地獄だろう。
(でもそうなったら消せばいいと思うし、
反省すべきことなら反省すればいい)

世の中のほとんどの人は
自分にしか注目していないし、
自分にしか関心がない。
あなたのことを逐一
覚えているほどヒマではない。

好きなようにやったらいい。
やりたいことをやったらいい。

などと言うとこれまた多くの人が
「いや、夫が」
「いや、妻が」
「いや、親が」
「いや、恋人が」
と言い出すのだけど、
それはまた別の話。

家族とかパートナーが
どうとか以前にまず、
「輪郭のあいまいな他人」に
おびえているだろう。

みんな自分に注目していると思っている。
見も知らぬ他人が。
ちょっとおこがましいと思った方がいい。
良くも悪くも、誰もあなたに
注目していない。

今のうちに好き勝手やったらいい。
そして世界が油断しているうちに
あっと驚くことをやってやれ。

いや、別にあっと驚くことを
やらなくてもいいんだけど。
慎ましくてもいい。
やりたいことをやればいい。

他人からどう思われるかだけを
気にしながら生きていくには、
人生はあまりにも長すぎる。
それは苦しい。

その代わり、自分のやりたいことを
やろうと思うと、
めちゃくちゃ短いのだけど。
それはそれで大変。

まあ、好きな方を選んでください。
ごきげんよう、さようなら。
 

境界性パーソナリティ障害関連、クリエイターやフリーランス向けのカウンセリングを行っています

オンラインカウンセリングサービス「ぱりことば。」
画像をクリックすると飛びます!


◎ちょっとした無料相談や
ブログネタのリクエストは下記へどうぞ。
匿名ブログネタ投稿フォーム
※フォーム以外からのリクエストは
 一切採用いたしません。

◎イラスト・漫画・デザインの
詳細、お問合せはこちらから
イラスト業務ポートフォリオ
ご依頼・お問合せフォーム

◎ライター業務の詳細、
お問合せはこちらから
ライター:巴のポートフォリオ

ご依頼やカウンセリングについて
気になることやご質問などは、
お気軽にLINEやSNSなどで
おたずねくださいね。

◎LINEのお問い合わせはこちら
※LINEでの無料悩み相談は受け付けておりません

友だち追加

または、LINEアプリを開き
「@palicosp」でID検索

◎巴(ともえ)のSNS
◎Twitter @palicosp
◎Facebook @palicosp
◎Instagram @palicosp

* * * * *

活動紹介マガジンを無料で配布しています

オンラインショップ「ぱりこしょっぷ。」