それは境界性人格障害なのか、自己愛性人格障害なのか

自分自身が克服した経験があるため、
「境界性パーソナリティ障害」で
カウンセリング申込をされる方が
とても多いのですが……

それは果たして「境界性」なのか?
と疑問に思うことが多々出てきたので、
今日はそんな話です。

* * *

一般的なカウンセラーは、
自分の経験を相談者さんに
話すことはありません。

それはあくまで
「個人の経験」
「個人の見解」であって
誰にでも当てはまるものでは
ないからですね。

とはいえ、うちに来られる
境界性パーソナリティ障害の方
(または類似の症状を持った方)は
多くの場合「共感」を
求めておられます。

「自分だけが(頭が)
おかしいのではないか」
という恐怖心があるからです。

なので、お話を聞いていて
「そういうの、わたしもありましたよ」
とか、
「わたしの場合は
こういうのありましたけど、
〇〇さんはどうですか?」
とお聞きしたりはします。

で、そういう中で
「いや、そういうのはなかったです」
とか
「うーん、逆のことを考えます」
とお返事いただくことがあって、
(一人じゃなくて複数の方から)
「おや?」と思っていたんですよ。

とはいえ、
境界性パーソナリティ障害の状態って
きっと人それぞれ違うんだろうし、
わたしに出る症状が
出なかったからと言って、
「境界性パーソナリティ障害ではない」
とは言い切れないよな、と思い
「そういうのもあるのか」
と孤独のグルメ風に受け止めていました。

(意味がわからん人は
「そういうのもあるのか 孤独のグルメ」
で検索してください)

そんな中、とある相談者さんから
「巴さんのカウンセリングを
受けてから、近くにある
パーソナリティ障害専門の
病院へ行ったら、
自己愛性パーソナリティ障害と
診断が出ました!」
というご報告がありまして。

「あ、そういうことか〜」
と思ったんです。

* * *

わたしはむかーし書いた記事で、
「境界性パーソナリティ障害と
自己愛性パーソナリティ障害は惹かれ合う」
とか
「境界性パーソナリティ障害の女と
自己愛性パーソナリティ障害の男は
破滅的に相性が悪い」
とか言ってたんですけど(笑)

(※同性同士だとそうでもないなと
思うんですけど、異性だと
だいたいトラブルが起きる
気がしています)

だから今まで、この二つは
正反対の精神障害だと
思っていたんです。
でも、実は似ているのかな、
っていうか似ているからこそ
惹かれ合うし、
反発し合うこともあるのかなと
思い直しました。

そもそも自己愛性パーソナリティ障害は
独立したカテゴリが与えられておらず、
病院によっては境界性も自己愛性も
「パーソナリティ障害」と
ひとくくりにしちゃう所もあるようです。

個人的には
「それでもいいんじゃないの」
と感じています。
結局、この二つの
パーソナリティ障害の大元って
「自分で自分を認められない心」
のような気がするから。

* * *

なんで自己愛性パーソナリティ障害と
境界性パーソナリティ障害が
混同しちゃうかというと、

・親や恋人など、近しい人に
めちゃくちゃ当たる

(異常なまでに怒りをぶつける)

・他人をコントロールしようとする


という所が共通しているからかな、
と思います。

上澄みだけ見ると同じなんだけど、
「どうしてそれをするのか」
という原因が違うんですよね。

あと、発生する現象も違うかなと。

ざっくり分けると

・言葉の暴力→境界性
・体の暴力→自己愛性

の傾向が強いのかな?
と感じています。
今までわたしが出会った
相談者さんの統計なので、
はっきりと断定はできませんが。

(そもそもわたしは
精神科医じゃないので、
パーソナリティ障害の研究も
診断もできません。
あくまで個人的見解です)

で、それぞれが起きる原因が、

境界性パーソナリティ障害:
自分が失格者に思えていて、
誰かに自分の存在を
認めてもらわないと生きられない。

永遠に自分の存在を
認めてもらうために、
怒りを使って相手を支配しようとする。


自己愛性パーソナリティ障害:
本当の自分はものすごく優れており、
過去の栄光・自分の外見などに
執着がある。

「他人もこの素晴らしい自分を

愛するべき・賞賛するべき」
という思いがあり、
それを叶えるために
怒りを使って相手を支配しようとする。


なんじゃないかな〜と。

双方に共通するのは
「自分に対して
異常に高い理想像を掲げ、
それが叶えられないと
癇癪を起こす」
ということでしょうか。

境界性の場合は
「自分は失格者」だから、
それを補うために
「異常に高い理想像」
を目指す。

そして、「できない自分」に
対して腹が立ち、ついでに
周囲にも当たり散らす。
まず自分に腹が立つので、
自傷とか自殺行為が目立つんですね。

自己愛性の場合、
自分の中で元々持っている
「ものすごい自分」と
現実とのギャップを埋めるため、
異常に高い理想像を掲げている
ように感じます。

「認めてくれない他人」にまず
腹が立つので、
自傷や自責の傾向が
境界性パーソナリティ障害よりも
少ないのではないでしょうか。

仮にやるとしても、
「気にかけなかったことに対して
相手に罪悪感を持たせるため」
「自分はあなたが理解できないほど
苦しみの高みにいるのだと
認めさせるため」
にやるのではないでしょうか。

まあそれ、
境界性パーソナリティ障害でも
あると思うんですけどね……。

* * *

で、自己愛性でややこしいのが、
本当は自分に対して
根拠のない自信があるんだけど、
それをおおっぴらに出すと
嫌われてしまうので、
「自信のないふりをする」
ケースですね。

「自分なんてダメです」
「特別な能力なんてありません」
と口では言っているけども、
心の中では自分がすごいのを
分かっている。

でも自分をすごい人間だと
言って回るより、
「私なんてダメです」
って言う方が愛されるって
わかってるので、
あえてそう言うわけですな。

自己愛性パーソナリティ障害って
「自己愛性」って書いてあるけど
自分で自分のことは
全然愛せてなくて、
いつも「他人からの愛情・
賞賛が欲しい」のです。

いつも他人からの愛情が欲しい、
というのは境界性と一緒ですね。

* * *

けっきょく
「自己愛性パーソナリティ障害」の
自己愛って何かと言うと、

「自分の中で掲げている
素晴らしい自分」

のことだけを愛しているんですね。

現実の自分が
それに一致していなかったら
愛せないんです。

だからもうちょっとでも
失敗すると許せないし、
なんなら失敗しそうなことは
初めから挑戦しない。

境界性パーソナリティ障害の方って、
「それは挑戦せんでも
ダメってわかるのでは?」
ということでも
飛び込んでいく印象があります。
自分自身も含めて。

だから傷だらけになっている人が
多いんですけど、
そのぶん回復力が
強くなっているのかも?
ただ、さらなる刺激を求めて
また激しい試練に挑戦するので、
結局ずっと傷ついてるんですけど。

「何にでも挑戦する
(無理めなことでもやってしまう)」
「何にも挑戦しない
(できそうなことしかやらない)」
この二つも、
境界性と自己愛性を分ける
判断基準になるんかな〜
と思います。

あ、あくまでわたしの個人的な
見解ですよ。

* * *

最近、わたしの過去記事などに
書いてある特徴を読んで、
自己判断で
「私、境界性パーソナリティ
障害だと思うんです」
「あの人、境界性パーソナリティ
障害だと思うんです」
と言って来られる方が
非常に多いのですが、
実際に話してみると
「違うんじゃね?」
と思うことが多々あるんですよ。

しかしながらこの記事の
冒頭で書いたように、
境界性だろうが自己愛性だろうが
大元は
「自分で自分を認められないから」
起こっている問題なので、
カウンセラーとしてやることは
一緒なんですよね。

「どっちの病名なのか
きっちり判断して欲しい!」
という方もいらっしゃいますが、
「足なんて飾りです」と同じく
精神障害名なんて
飾りだと思ってるんですよね、
わたしは……。

だって精神障害名が違っても
生きる上でやることは同じなので。
「自分の傾向を知り、
自分の苦手なものを知り、
自分の症状を
悪化させるものを避け、
自分を大切に扱って生きる」

これが基本だと考えています。

病院で治療するなら
処方する薬が変わったり
するのかもしれませんが、
わたしは薬物医療で
救われなかった人なので、
ただひたすら

「自分の傾向を知り、
自分の苦手なものを知り、
自分の症状を
悪化させるものを避け、
自分を大切に扱って生きる」


の繰り返しで
病気を寛解させました。

とはいえこれもあくまで
個人の体験というか、
個人的見解なので、
「病名が何か分かるのが大事!」
「病名が飾りなんてけしからん!」
という人は、それはそれでいいです。

わたしの意見もOK、
あなたの意見もOK。
別に否定はしません。

ただ、わたしのそばに
寄って来ないでくださいね〜、
って話です。

ごきげんよう、さようなら。

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