年上の言うことしか聞けない人が年下を頼るのは「変わるのが怖いから」 - ぱりことば。−島根県の漫画家カウンセラーのブログ−

いろんな知識を仕入れるたびに、
「動けない」「変われない」
の根源はいつも
「怖い」なんだなあと思います。

＊　＊　＊

職業柄、というのもありますが、
自分より年上の方とお話しする機会が
けっこうあります。

ときどき、というか頻繁に
「この人はきっと
自分より年上の方の言うことしか
聞けないんだろうなあ」
と感じる方と出会うのですが、
そのたびに
「なぜ年下のわたしに
相談したのだろう？」
と思うんですね。

前からうすうす思っていて
黙っていたのですが、
材料がだいぶんそろったので
もうズバッと言っちゃいます。

「動き出すのが怖いから」
「変わるのが怖いから」
だとわたしは考えています。

なぜそういう結論に至ったか？

カウンセラーに限らず、
世の中に「相談できる人間」って
沢山いると思うんですよ。

「年上」「知識・経験豊富」
「権威のある人」も
そこら中にいます。
そういう人を頼ればいいのに、
なぜわざわざ年下を頼るのか。

「年上の言うことしか聞けない人は、
年上の人に相談したら
その人の言うことを
聞かなきゃいけなくなるから
(自分を変えざるを得なくなるから)」
ではないでしょうか。

先輩後輩の意識が強かったり、
「亀の甲より年の功」
「年功序列」の世界で生きてきた人は、
“年上の言うことは絶対”です。

(そういう人でも、
「自分より能力の低い年上は
見下してもいい」と思っている
場合もありますが)

本当は動き出すのが怖い、
今の状態から変わるのが怖いのに、
年上の人に相談なんかしたら
否(いや)が応でも動き出さないといけません。

だから年下に頼るのです。

年下だったら、何を言われても
「私より人生経験が浅い人の
言うことなんて聞く必要ないな」
「この人は人生のことを
まだまだよくわかっていない」
と思いやすいですからね。

はっきりと頭で
そう思っていなくても、
「変わるのが怖い」人は
態度や行動に出ます。

もちろん、年齢にこだわらず
真摯に話し合いをしてくださる方も
いらっしゃいますよ。

しかしそういう方は、
そもそも年齢がどうとかより
「決意」がすごいのです。

もう同じことの繰り返しは嫌だ、
苦しみ続ける人生は終わらせるんだ、
どんなことをしててでも
今の状態から変わってやる、
という「決意」がメラメラ燃えてる。
そういうのが伝わってきます。

「決意」がなく、
口だけで「決めました」「変わります」
と言っている人はすぐわかります。

動きたくない、ここにとどまっていたい、
変わるのが怖い、という
生ぬるくよどんだ空気が
ひしひしと伝わってくるので。

「自分は強い人間だ」とか
「本当は弱いけど、強くあらねば」
と思っている人ほど、
「自分は恐怖に負けている」
と認めるのを非常に嫌がります。

わたしは「強がる人間」をやめたので、
もうこのブログでは堂々と
弱さを出します。
昨日のブログみたいに。

「あ〜〜〜〜今怖がっとるわ〜〜！
だから動けないんだわ〜〜〜〜〜！」
って認めます。

そうすると、悩んで立ち止まっていた道を
スーッと乗り越えられるんですよね。
え、わたしが戦ってた山、何だった？
くらいの感じで。

(昨日のブログのおかげで、
今日はめっちゃ漫画が描けました◎)

まずは自分の中にある「恐怖」、
みとめてあげましょ。
あなただけが
怖がってるんじゃないんです。
全人類みんな怖がってるんです。
今の自分、今の生活、
今の人間関係から変わることを。
今いる場所から動き出すことを。

「変わる恐怖」を乗り越えられるか否かは、
自分が怖がっていることを
認められるかどうかに
かかっているなあ、と思う
今日この頃です。

とはいえ、必ずしも
「変わらなきゃいけない」
ってことはないと思いますよ。
今の世の中、
「変わるのが正義」みたいな
風潮がなんとなくありますけど。

自分の人生なんですから、
変わるのも変わらないのも
自分が選択すればいいことです。

人のせいにせず、
自分が納得できる道を進みましょ。
ごきげんよう、さようなら。