今日、ガッツリへこみました。
「まぁ、長くても
5時間あれば描けるかな」
と思って取り組んだイラストが、
なんと10時間くらいかかったから。
でもそれって、自分に対して
“理想を高く掲げすぎ”
ってことなんですよね。
あなたは理想を高く掲げすぎて、
自分を追い詰めてはいませんか?
* * *
たとえば、毎日毎日
ケンカしている
カップルがいるとします。
1週間あったら7日ケンカしてる。
もしくは、月曜にケンカしたら、
日曜まで仲直りできない。
もしこのカップルが、
「1週間7日」しているケンカを、
「1週間2日」のケンカに減らせたら?
「月曜にケンカしたら
日曜まで仲直りできない」
のが、
「その日のうちに、
長くても3時間くらいで
仲直りできるようになった」
としたら?
めちゃめちゃ進歩してると思いません?
はたから見たら、
「すごいじゃん」
てなるはずなんですよ。
なのに“自分のこと”になると、
たいていの人が
「自分、すごいじゃん」
て思えないんです。
なぜか?
ほとんどの人が、
理想が高すぎるからです。
「毎日毎日ケンカ
しているのがダメ」
「1週間もかかって
仲直りするのがダメ」
だから、
「毎日毎日なかよしで
ラブラブでいる私たち」
を目指すんです。
いきなり。
それまで毎日毎日
ケンカしてるのに、
いきなり、
「毎日24時間なかよしで
ラブラブでいる私たち」
を目指すんです。
で、「1週間毎日
ラブラブでいられなかった!!
これじゃダメだ……」
ってガッツリへこんで、
自分を責めるんです。
冒頭でわたしが話した、
「5時間くらいで描けると
思っていた絵に10時間も
かけてしまってガッツリへこむ」
のと同じように。
* * *
ちなみにわたしが
10時間かかった絵は
こちらなんですけど。
↓
三が日に間に合いました。
— 巴/ぱりこ@漫画家イラストライター+カウンセラー (@palicosp) January 3, 2021
双子娘とヒゲ父の創作漫画、今年もよろしくお願いします。漫画本編は→ #パパアサ で#新年早々の創作クラスタフォロー祭り#創作の狼煙 pic.twitter.com/SXfuAxsaSL
確かに、絵が描ける人から見たら
この絵に10時間はおそらく
時間かかりすぎです。
しかし、絵がまったく
描けない人から見たら、
「ワシなんか3日かかっても
この絵は描けん!!」って
なるはずなんです。
まあ
「描けない人と比べても仕方ない!」
ってご意見もあろうかと思いますが、
じゃあ
「素早く描ける人と比べて
何かいいことが起きるんですか?」
って話なんですよ。
「よーし! 自分も、あの人くらい
素早く描けるように頑張るぞ!」
ってモチベーションになるなら
いいですけど、
多くの人はそうならないはずです。
* * *
話は戻りますが、
わたしは誰かと比べて
落ち込んだのではなく、
「自分が勝手に掲げた
高すぎる理想」に
到達できなくて
落ち込んだのです。
つまり、自分で自分に
ダメ出しする要素を
自分で勝手に
作っているわけです。
いいじゃないの。
10時間かかっても、
完成したんだから。
「1枚絵が描きたいのに、
色々なことを気にして
取りかかれない」
っていう悩みを、
ひとつ取り去ったんだから。
……てな風に、
わたしは理想に到達できなくて
ガッツリへこんでも、
「まあいいじゃないの」って
“できたところ”に視点を移す
技を持っています。
「このくらいの絵は
10時間もかかってしまうんだな。
5時間は短く見積もりすぎだった。
でもそのくらいで
できると思ってたし、
完成させたかったんから、
しゃーない。
じゃあ次は、9時間くらいで
仕上げられるように頑張ろ〜」
って思えます。
「高すぎる理想を
掲げてしまう自分」は
もう仕方ないので、
それを受け入れるんです。
あなたは、自分を責める理由を
自分で作ってはいませんか?
「高すぎる理想」を掲げて。
そしてまた、
「高すぎる理想を
掲げてしまう自分」
を責めていませんか?
なんのために、
「自分を責められる理由」を
わざと作ってしまうんでしょうね。
誰に「悪い」と思っているのでしょう。
誰に罪悪感を抱えているのでしょう。
どうして自分は
「罰を受けねばならない」
と思っているのでしょうか。
そこを考えると、
見えてくる何かが
あるかもしれませんよ。
ごきげんよう、さようなら。
※イラストに10時間もかかったのは、
お正月再放送していた
MIU404を見ながら描いてたせいも
あるんですけどね。
面白かった〜!!