心穏やかに幸せに過ごすためには、今の自分とは別人に変わらなければいけない……
と思っている方が非常に多いのですが、それってなぜでしょうか?
そんなこと言っておいて、自分もそうだったんですけどね(笑)。
あなたがどうしてそういう思考に行き着くのかは確認できないので、とりあえず自分のことを思い出してみようと思います。
・感情の起伏が激しくて、別人(仏)のようにならないと、穏やかに過ごせないから。
・感情の起伏が激しくて、恋人とすぐ喧嘩になり、いつも振られてしまうから。
・結婚しないと幸せになれないから。恋人に振られてばかりいては一生結婚できない。
・感情の起伏が激しくて、どんな仕事も長続きせず、いつまでたっても高収入になれないから。お金が沢山ないと幸せになれない。
・会社に属するのをやめても、感情の起伏が激しくて、取引先やお客さんとモメてしまう。こんなことじゃやっぱり高収入になれない(以下略)。
……などなど、他にも沢山あるんですけど、とにかく過去のわたしは
「感情の起伏が激しいのが一番の問題」
「感情の起伏を抑えるためには、別人にならなければならない(あるいは機械のようにならなければならない)」
と思っていたみたいです。
いま冷静になって考えてみると、そもそも感情の起伏が激しかったのって
「ものすごく疲れていた」
だけだったんじゃないのかな? と思うんですよね。
だってわたし、精神疾患を寛解(克服)した今でも、ものすごおおおおく疲れている時はすごいどうでもいいことでイラッとしますもん。
いつもならイラッとしないことでも、イラッとします。
昔と今とで違うのは、いつもならイラッとしないことでイラッとし始めたら、「休む」「無理しない」ことです。
昔の自分は、イラッとしたら、そのイラッを隠すために、さらに仕事を詰め込んだり、相手の機嫌を取ろうとしたりしていました。
そうするとますます疲れますよね。
めちゃくちゃ疲れているから感情の起伏が激しくなっているのに、さらに疲れることを重ねて、さらに感情の起伏が激しくなるわけです。
ということで、大事なのは「別人になる」ことではなくて、「イラッを隠すために、さらに疲れるような仕事や気遣いを上からかぶせるのをやめる」ことではないでしょうか。
いやだってわたし、別に別人になってないもの。「昔と変わりましたね!」と言われることはあるけれども、それは別人になったんじゃないんですよ。単に疲れてないだけなの。
今の自分は昔の自分に比べてかなり幸せだけど、やはり別人になったからそうなった訳ではありません。「ハイ疲れたーもう無理ー」と思ったら休むようになっただけです。
もちろん「休めるマインド」を鍛えるのは大事だけど、それは「別人になる」のとはまったく違いますよ、ということはお伝えしたいです。
それでは本日はこの辺りで。
ごきげんよう、さようなら。