「死にたい」=「私はわきまえていますのでもう許してください」説

以前「死にたい」には色々な意味がある、
という記事を書きましたが、
今日はその色々な意味の中の
ひとつを取り上げてみます。

「死にたい」という言葉には
「私はわきまえていますので、
もう許してください」
という意味が含まれている
ときがあると感じるのです。

ていうか、私はそう
思っていたことがありました。

* * *

「死にたい」には色々な意味がある、
というのはここの記事に書きましたね。
 ↓
「死にたい」の奥にある願望に気づいてほしい

前の記事には書きませんでしたが、
「死にたい」には
「許されたさ」もあると
考えています。

実際、私が「死にたい、死にたい」と
言い続けていた時にも
この「許されたさ」がありました。

許されたさとはつまり、
「自分は程度の低い、
価値のない人間だと
ちゃんと分かっていますので、
もう責めないでください、
もう許してください」

的なことです。

「もう調子に乗らないので
許してください、
怒らないでください、
頼むから私に
つっかからないでください」
ってね〜。

とにもかくにも、
「わたくしはわきまえております」
ということなのです。

* * *

基本的に攻撃されるときって、
「自分が出る杭に
なってしまったとき」
じゃないですか。

障害物というか、
誰かの邪魔になっているというか。

「死んだ犬ならば誰も蹴らない」という
外国のひどいことわざがありますが、
要するに生きていたり吠えていたり
何かしら目立っているから、
怒られたり注意されたりするのです。

「すみませんすみません、
私は自分の程度の低さを
わきまえております、
だから怒らないでください、
注意もしないでください、
自分は死ぬべき人間だと
ちゃんと自分でわかっているので
許してください」
ということですね。

「いつも誰かに
責められているような気がする」
「すぐ誰かに嫌われる気がする」
人は、このタイプの「死にたい」が
出やすいんじゃないでしょうか。

ちなみに私自身もかつては
「いつも責められている気がする」
「すぐ嫌われる気がする」
と思っていました。

まあ、すぐ嫌われるは
今も思ってるんですけど(笑)。

こういう人たちは、
普通に生きているつもりなのに
謎に目立ってしまったり、
なぜか人とズレてしまったり
してしまう人たちなんですよね。

本当はそれは「才能」なのです。

それを攻撃する人は、たいていの場合
「目立ちたいのに目立てない人」です。
ま、要するに嫉妬で
責めたり注意したり怒ったりしてくる、
ということです。

「自分だって普通に生きているだけで
目立ちたかった」と思っているので、
意識せず普通に目立ってしまう人間が
腹立たしいのですよね。

こっちは「死ななきゃいけない程度の
価値しかないんで許してください」
と思ってるのにね〜。笑

しかし、「本当は目立ちたい」人たちは、
「意識していなくても
目立ってしまう人」が
謙遜すればするほど
(ていうか、卑屈になればなるほど)
よけい腹立たしくなります。

ものすごい美人でスタイルのいい人が
「いや、自分なんか
ぜんぜん美人じゃないし。
まじブサイクだしデブだし、
ほんと死んだほうがいいレベル」
とか言ってたら、
「は……?」ってなるじゃないですか。

だから、普通に生きているだけで
目立ってしまう人が
「もう嫌だ。まじで空気になりたい。
もう目立ちたくない」
と縮こまれば縮こまるほど、
イライラされてしまうんです。
悲しいことですよねー。

ちなみに私は今よりもっと若い頃
「目立ちたくない、空気になりたい」
と言っていたんですが、

「そんな極楽鳥みたいな見た目で
何言ってんの!」


と友人に一蹴されたことがあります。
ひどくない?
こっちは本気(マジ)で
空気になりたいのに……笑

* * *

「わきまえていますので
許してください」系の
「死にたい」を頻繁に呟く人が
抱える本当の願いは、
「死ぬこと」ではありません。

・面倒臭いことに関わりたくない
・怒られたり恨まれたりしたくない

・やっかみも注意も受けたくない
・吉良吉影は静かに暮らしたい


です。

で、すごーく誤解を
受けがちなんですが、
その「死にたみ」を
消すために必要なのは
「空気になること」
ではありません。

「極楽鳥である自分を受け入れること」です。

極楽鳥のくせに
無理やり地味になろうとするから
やっかみを受けるのです。

私なんか金髪にして
原色の服ばっかり着るようになったら
前よりやっかみを受けることが減りました。

島根県の片隅で
比較的静かに暮らしております。
まさに吉良吉影は静かに暮らしたい状態。
(女性の右手や切った爪は
コレクションしておりません)

目立つ人間は
目立たないように気をつけているほうが
目立つのです。

「私はわきまえています」
って態度を取ればとるほど、
目立ってしまって
「もっとわきまえろ!」
って言われるのです。
クソ理不尽すぎんか?

ということで、
「私はわきまえていますので、
もう許してください」
という意味合いを持った
「死にたい」を
呟いてしまう人は、

本来の自分をもっと
出してもいいんじゃないかなあ、
と思いました。


あなたは極楽鳥なんで。
カラスやスズメに
なろうとしても不自然なのです。

生まれてこのかた
カラスやスズメの人に
怒られてしまうのです。
「てめーは同族じゃねえだろ!」
「そんな鮮やかな羽根持ってるのに、
わざわざ黒とか茶色で
塗ろうとしててむかつく!
何!? 嫌味でやってんの!?」
って。

孔雀(オス)とか極楽鳥とか
フラミンゴに
生まれてしまった人は、
その派手さを受け入れるしか
ないんじゃないかなあ、
と思うんですな。

「わきまえる」って
色々な意味があるけど、
「心得ている」って
意味もあるんですよ。

「私は孔雀(オス)とか
極楽鳥とかフラミンゴです」
と心得るのも、
「わきまえる」ってことです。

それでは本日はこの辺で。
ごきげんよう、さようなら。

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