カウンセリングの場でよくある
「一つの問題が解決したと思ったら、
また次の問題が浮上する事件」。
次から次へと問題が起きている
訳じゃなくて、ただ単に自分が
「悩み探し・問題探しの達人」
になっているだけだったり
するんですよね。
＊ ＊ ＊
たとえば、最初は
彼氏のことで相談したのに、
だんだん「お金問題」や
「仕事問題」の
話になってくる。
また別の場合は、
最初は彼氏のことで相談したのに、
気づけば両親への
不満ばかり話している。
妻のことで相談したのに、
仕事の相談ばかりになる。
娘のことで相談したのに、
夫の問題の話ばかりしている。
とにかく色んなパターンがありますが、
「最初に相談した問題(悩み)と
ぜんぜん違う話が気になってくる」
は本当によくあるんです。
そもそも
「本当は一番自分の心に
長年刺さっている問題」
を持っていて、
単純に彼氏や妻や子どもが
「それを気づかせるきっかけ」
になったとも考えられるんですが……。
それとは別に、単に自分が
「悩み探し・問題探しの達人」
になっている場合もあるのです。
「悩んでいる状態」
「問題がある状態」が
普通になりすぎて、
「悩みや問題がなくなる」
ことに対して、
不安になっちゃうんですね。
…………。
「ちょっと何言ってるか
わからない」
ってなってませんか？笑
「悩んでいるから不安」
「問題が起こっているから不安」
なはずで、だから人は
不安をなくすために
「悩み・問題」を
消そうとするはずなんですけど。
悩んでいる時間や
問題を抱えている時間が長いと、
その状態で「安定」
しちゃうんです。
逆に、悩みや問題が解決すると
その「安定」がなくなるので、
「不安」になるんですね。
「安定した私」でいるために、
一つの悩みや問題が解決したら、
すぐ次の悩みや問題を
見つけてくるんです。
だから、悩みや問題は
「ある」のではなく
「自分で作っている」のです。
「心の安定」のために。
「ずっと不安でいる」ことで
「安心するために」です。
いやー、すごい
パラドックスですよねー。
頑張っても頑張っても
悩みや問題が次から次へと
出てきてもうしんどい、
つかれた……という方は、
まず自分が
「悩みや問題がある状態で
安定していないか」、
そして
「悩みや問題を探して
見つけ出す達人になっていないか」
を振り返ってみてくださいませ。
そこを意識できると、
悩みや問題に向き合う姿勢が
また変わってくるんじゃないかなー
と思います。
本格的に解決するのは、
そのあとの課題ですね。
まずは「意識」すること。
意識できるようになってから、
友人や家族や師匠やカウンセラーに
相談してみると、また違う世界が
開けるはずですよー。
それでは、本日はこの辺で。
ごきげんよう、さようなら。
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