ここ最近、いろんな人から
「やりたい事を叶えている」
「精神的な病を自力で
寛解（克服）したなんてすごい」
とよく言われていますが、
わたしはハッキリ言って
ずっと「やりたいこと」から
逃げていました。
言い訳して逃げている自分を
真正面から見ることができました。
そのお陰でやっと、前に進めます。
＊ ＊ ＊
子どもの頃からずっと
絵が上手くなりたかったのに、
わたしは途中でそれを
投げ出しました。
「絵の練習なんかしてどうする」
「わたしにはミニキャラを
描く才能はあるが、
普通の人物画を描く才能はない」
「金になる絵だけ描いてりゃ
いいじゃないか、何が問題なんだ？」
「お前は貧乏なんだから、
好きな絵なんか描いてる
場合じゃない、そうだろ」
「また金に困る生活に戻りたいのか？
いいから、金になることだけしてろよ」
これはわたしがわたし自身に
ずっと投げかけ続けていた言葉です。
いつか誰かに言われた
言葉なのかもしれない。
けれど、それを自分の中で
ずっと水をやって育てつづけ、
自分に投げかけつづけ、
自分をがんじがらめにしていたのは
自分自身です。
＊ ＊ ＊
最近、毎朝「絵の練習」をしています。
正確に言うと「人物画の練習」です。
描けば描くほど、頭の中で
「こんなクソみたいな練習してどうする」
「こんな練習が何かに繋がるのか？」
「こんなことして本当に
絵が上手くなると思ってんのか？」
「仮に今さら絵が上手くなったって
何か意味があるのか？」
「今から漫画家でも
目指すつもりか？ バカめ」
という声がめちゃくちゃ響きます。
正直しんどい。
それでも毎朝やっています。
頭の中で響く声に
「うるせえ」と思いながら。
わたしのお気に入りの本のひとつ、
「ずっとやりたかったことを、
やりなさい。」に書いてありましたが、
こういう“頭の中の声”を
「検閲官の声」と呼ぶのだそうです。
これはクリエイターなら誰もが
抱えている声なんだそうです。
成功していないクリエイターも、
成功しているクリエイターも、
例外なく。
さらには、
クリエイターではない方にも
この「検閲官」が存在します。
クリエイターだろうと、
そうじゃなかろうと、
「変わりたい」自分の
前進を止めるのは、
いつも自分自身の中にいる
「検閲官」です。
＊ ＊ ＊
わたしが検閲官の声に
抵抗しながら
絵の練習をできるのは、
もちろん
「ずっとやりたかったことを、
やりなさい。」
を読んだおかげもありますが、
それより何より、
自分が誰かや何かのせいにして
逃げてばかりいる
クソ野郎だと気づけたからです。
そしてさらに、
自分がクソ野郎であることを
外にさらけ出す
勇気が持てたからです。
そのきっかけは、
昨日の記事に書きましたので
よろしければあわせてお読みください。
＊ ＊ ＊
わたしはまだまだ、
全然すごい人間じゃない。
すばらしい人間でもない。
誰かから憧れられる
資格もないクソ野郎です。
しかしそんなクソ野郎でも
ちゃんと前に進めると、
人の役に立てると、
自分のやりたいことをやれると
証明したいのです。
ということで、漫画を描き始めました。
この漫画、実は今年の2月くらいに
「完成させるぞ！」と思ったのに
ずーーーっと中断していた漫画です。
そのあとまた夏くらいに
「今度こそ！」と思って取り組んだけど、
やっぱり中断しました。
わたしは怖いんです。
この漫画を完成させるのが。
世に出すのが、誰かに見せるのが。
「無視されるんじゃないか」
「認めてもらえないんじゃないか」
「この漫画に付きっきりになったら、
収入が減って、今の生活が
壊れてしまうんじゃないか」
そんな恐怖で先に進めないでいました。
他のことはどんどんできるのに、
この漫画だけはどうしても描けなかった。
「こんなにできないってことは、
本当はやりたくないことなんじゃないか」
と思ったけど、きっとちがう。
たぶん、
「一番やりたいことだから」
怖いのです。
わたしのどこが強い人間なのか。
心の弱いクソ野郎なのは変わっていません。
でも、だからこそ、
人に勇気を説くことができると
思っています。
わたしも恐怖と戦ってるよ、
わたしは特別じゃない、
どこにでもいる並の人間だ。
並ならまだしも、
並でもないクソ野郎だ。
こんなクソ野郎でも
恐怖と戦いながら前へ進める。
「できるわけがない」と
バカにされたことを
次々にやってのけた。
だからあなたも
やりたいことをやれるんだぜ。
やってやろうぜ、前に進もう。
一緒に恐怖と戦おう、と。
ごきげんよう、さようなら。
※この日の記事から
描き始めたイラストも
やっと完成しました〜。
（この記事トップの絵）
いろいろ加工できて楽しかった。
＊ ＊ ＊
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