ついにわたしの住む島根県でも
新型コロナ感染確認が
発表されました。
少し前からずっと思っていることですが、
こういう時こそ人間の強さや弱さ、
本性が見えてくるのだろうなあと
考えております。
* * *
これだけ周辺の県で
感染者が確認されていて、
山陰両県だけゼロなんて
そんなわけないだろ、
と思ってはいました。
でもどこかで、
「まだ感染確認されてないし」
という気持ちはあったと思います。
たぶん、わたし以外の人にも。
なのでいざ「感染確認されました」
と言われると、
覚悟はしていても「ああー…」と
落胆したり不安になったり
してしまいますね。
以前、Twitterで
「田舎でコロナウイルス感染確認されると
マジで家特定されて嫌がらせされる」
っていう話を見たのですが、
きっと島根県でも発表直後から
「誰だ!? どこだ!?」
というのが起きただろうな、
と思っています。
(今はもう学校名が公表されたそうなので
ほぼ特定されているのでは…)
でも特定すること自体に
意味なんてないんですよね。
世界が今みたいな状態になる前から、
SNSではいつも
「正々堂々とブッ叩ける誰か」
を探している人が沢山いました。
しかも正義感で探している訳ではない。
自分の日常で溜まった不安や不満を
晴らすためだけに、
「正々堂々とブッ叩ける誰か」
を探しているんです。
世界がこんな大変なことになっても、
きっとそれはまだ
続いているのでしょうね。
* * *
SNS上で
「避難観光」「コロナ疎開」という
言葉が出ていたくらい、
島根県と鳥取県は
観光客が増加していたそうです。
発表直後、SNSをちらっと見ると、
「外の人たちが持ってきたんだ!」
と怒っている人が多数いました。
その通りかもしれないし、
もしかしたら、島根県民が
県外に出て感染して、
その状態で帰ってきた
だけかもしれないし。
発表された本人は
島根からずっと出ていないのに、
そういう人からたまたま
うつされただけかもしれないし。
調査しないと事実は分からないですよね。
(いや、たとえわかっても、
ニュースで流れない場合もありますよね)
感染経路もはっきりしていないのに、
「こうに決まってる!」と決めつけて
怒っているのが怖いなあ、と思います。
* * *
ところでわたしとパートナーは
いわゆる「ゾンビ物」と言われる
パンデミック系の創作物が好きです。
(好き度はパートナーの方が深いのですが)
正体が特定できないものの「感染」、
抗えない大きな恐怖や
不安が拡がった時に
人間の本性が出てくるのを
作品を通して学んできました。
イライラする人、
自暴自棄になる人、発狂する人、
他人に怒りをぶつける人、
不安で動けなくなる人、
自分だけは生き残れると思っている人、
最悪の事態を考えて冷静に動く人、
いろんな人を作品で見てきました。
いま実際、自分の生きる世界で
パンデミックが起きていると、
「なんて映画の世界そのままなんだ」
と思ってしまいます。
ジョージ・A・ロメロ監督、すごい。
「自分は感染者だからみんな感染させてやる」
と自暴自棄になった人のニュースを見て、
デイオブザデッド(死霊のえじき版)の
ミゲルじゃないか、と思いました。
ゾンビ物苦手じゃない方はよかったらご覧ください。
多分レンタルにもあるはず…
↓
前はAmazonのPrime Videoで
観られたみたいですけど、
今はダメですね。
(リメイク版しか観られない)
YouTubeムービー(公式チャンネル)では
購入またはレンタルができるそうです。
↓
ゾンビ映画推しはこのくらいにしておきまして、
自分はこの先、どうなるんだろうなと
思います。
ゾンビ映画を好きじゃない人から見たら、
「ゾンビ映画好きな人って
生き残る主人公目線で見てるんでしょ」
と感じるかもしれませんが、
わたしはよく
「もし自分が主人公の(感染した)
恋人になったらどうしよう」
とか
「いやもうそんなメインキャラでもなく、
モブゾンビの一員になるのかもしれない」
と思うんですよ。
現実世界でも同じです。
別に現実を映画のように
他人事で観ている訳じゃなくて、
そもそも映画を
ただの創作物として観られないので。
「わたしも感染者になるのかもしれない」
と思いながら、一所懸命
手首や爪の先まで手洗いして
うがいするわけです。
でも自分の周りは意外と気にしてなくて、
「わたしの方が気にしすぎなのか?」
「こんな風に警戒している方が
感染したりするのか?」
と思ったりします。
わたしは映画で言うところの
「どれ系のキャラクター」
なのだろう、と。
わたしの本性はどんなだろう、と。
ひとまず、誰かを傷つけたりは
したくないな、と思います。
あなたはどうですか?
自分の本性、見えてきてます?
ごきげんよう、さようなら。
* * *
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