“こうするもの”という固定観念にとらわれたくない|作品「妄想漫画:花 太陽 猫」

「絵画作品には文字を
入れるべきじゃない」
と言われた事があります。

その時は
「その通りだ」と思ったけど、
何年も経った今
「うるせえな」と思ったので(笑)
張りキャンバスで
漫画を描くことにしました。

* * *

絵画作品は
「絵」だけで表現するべきだ、
という気持ちはわかりますし、
そうしている人を
否定する意志はありません。

ただ、先日から企画展関連の
記事で描いているように、
わたしが創作をする理由は
「もっと自由になっていい」
というメッセージを
伝えるためなんですね。

そうなってくると、

「絵画作品に文字を
入れるべきじゃない」
「絵画用のキャンバスで
ふつう漫画は描かない」
「何のストーリーもない
漫画を描くべきでない」

みたいなのは全部
「うるせえ」
となるんです。笑

絵画とは、
漫画とは、
こういうもの。

っていうのに逆らっても
いいんじゃねえの、
好きにやろうぜ、
という意味で
今回の作品を描きました。

* * *

まあ、ナンボ「自由」を
表現したくても
テーマには沿って描こう
と思ったので、
「花 太陽 猫」のテーマで
まずはネーム(下書き)を
描きました。

妄想漫画:ラフ

最初は「太陽が消えた世界」
という設定で考えたんですけど、
わたしはこちらの記事
書いたように
“対象物を文字で表しがち”
なので、太陽はちゃんと
絵で描くことにしました。

妄想漫画:塗り始め

急に禍々しい
「太陽のようなもの」
が現れて、
世界が混乱の渦に落とされた、
という設定。

彼女はなんかハンター的な
存在だと思ってもらえれば。
でも日々の任務を
淡々とこなしているだけなので、
世界を救うとかとは
もちろん関係ありません。

無関係の人間が急に
世界を救うために
動かないといけなくなった、
みたいな話が好きなんで…。

妄想漫画:もうすぐ完成

どうでもいいんですけど
アクリル絵の具と筆で
漫画を描くのは
マジでハイパー大変で、
「ワシは何でこんなものを
描こうと思ったんじゃ……」
と何回か後悔しました。

どうしても細かいまつげ等は
筆で描けないので、
その辺は0.3ミリペンを
使用しております。

猫は下書きの線があまりにも
漫画っぽかったので、
実家の猫の写真を資料にして
リアルっぽい描写に変更しました。

骨格は今いる猫、
模様は遥か昔に亡くなった猫を
モチーフにしております。

妄想漫画:額装完了

最後に吹き出しを塗って
印刷した文字を貼り、
(写植風にしました)
額装して完成。

実はこんなデカい額を
使用する予定じゃ
なかったんですが、
色々と手違いでこうなりました。

まあでも「作品」っぽくて
いいんじゃないかなと。

* * *

「作品は、完成してから
どうすれば完璧にできたか
わかるものだ」
という話がありますが、
この作品がまさにそうで、

「写植が斜めだな……
もっとまっすぐにすれば良かった」
と思っておりますし、
「リアルな猫をたまにしか
描かないから、ちょっと変…
もうちょっと何とか
なったのではないか…」
と思っております。

しかしながら
創作をする人に一番大事なのは
「完璧に作れなくても、
世(表)に出せる心を持つ」
ことなんですよね。

これは創作に限らない
ことかもしれない。

完璧ばかりを追求している人は
表に出せなくなります。
で、最終的に
「完璧に作れない自分」に
失望して、
創作そのものをやめるんです。

自分にとって
完璧じゃない作品だとしても、
誰かにとっては
「すばらしい」作品に
なる可能性もあるので、
臆せず出せばいいんですよ。

でも
「誰かに何か言われたら…」
って思うでしょう?

だいたいイチャモンつけたり
文句を言う人は

・自分が満足に
創作をできていない人
・自分の人生や生活に
不満を抱えている人
・自分の夢を諦めた人

なので、恐るるに足らずです。

「かかってこいや!」の
精神でいきましょう。

* * *

さて、いよいよ企画展は
今週末の金曜から開始します!

新型コロナで大騒ぎなので
ほとんどお客さんが
来られないかもしれない、
という不安はありますが……

期間中に売れなくても
通販という手がありますし、
原画なんて2〜3年後や
中には5年後に売れるのが
ほとんどですからねえ。

ひとまず今回は、
頭に“降りて”きたイメージが
ぜんぶ形にできたので、
それだけですでに満足です。
そりゃもちろん売れたら
もっと満足しますけど。笑

原画は生で見るのが
一番いいので、
来られそうな方はぜひ
現地でご覧ください!

ごきげんよう、さようなら。

今回の絵を出品する企画展

2020年7月17日(金)~7月29日(水)
企画展「花 太陽 猫 〜flower/Sun/Cat〜」

会場/猫雑貨&猫ギャラリー「猫の額」
〒166-0002  杉並区高円寺北3-5-17

営業時間/12:00~20:00 木曜定休(祝日は営業)
※今回の企画展期間中は
木曜が祝日のため無休です。

猫の額公式サイト/
http://www6.speednet.ne.jp/~nekojarasi/

現地に行けない方は、オンラインショップをお楽しみください

企画展終了後、返ってきた作品は
オンラインショップで販売します。
過去に描いた原画作品もご覧ください!

オンラインショップ・ぱりこしょっぷ。
画像を押すとショップページへ飛びます

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