背景を描くのが苦手な
イラストレーター(私)が、
改めて「絵(背景)の
勉強と練習」をしている話です。
4月の練習課題
「寺院(狸谷山不動院)」
が出来上がりましたので、
今回は
「背景苦手が長年克服できない人に
おすすめする練習法」を
ざっくりまとめたいと思います。
→3〜4月の練習過程はこちらの記事からどうぞ
背景練習テーマ(課題)の決め方
この記事をご覧の方の中にも
「背景イラストが苦手で、
克服したい」
「背景イラストの効果的な
練習方法が知りたい」
という方がいらっしゃるかと
思います。
私自身もそうだったのですが、
背景イラストが長い間苦手な方って
「別に好きでも何でもない風景を、
これが描けた方がよさそう
(仕事が来そう・仕事に役立ちそう)
だから無理に描こうとする」
あるいは
「いきなりハードルの高い、
難しい風景や構図を
描こうとして挫折する」
方が多い気がします。
最近やっと気づいたのですが、
どうも背景が上手な方は
「自分が好きなモチーフや風景を
たくさん描いているうちに
上手くなった」ようなんですよね。
そうじゃない方も
いるかも知れませんが、
まーひとまず
「背景苦手が長年
克服できない」方は、
「自分が好きなもの」を
テーマにするのがおすすめです。
私の場合、前回は
「女子高生・制服が好きだから」
「女子高生が描きたいので、
校舎にする」という安易な理由で
「校舎」を練習課題にしました。
あと、わざと
めっっっちゃくちゃ
簡単な構図にしました。
お陰で、途中で投げ出すことなく、
1枚完成できました〜。
↓
【人物+背景イラスト】絵が上手くなりたいなら、必ず完成させること。(制作過程007)
背景ありの絵を描こうとしては
途中で投げ出す私ですが、
やっぱり「好き」な気持ちって
すごいです。
ということで今回は、
「神社仏閣が好き」なのと
「好きな風景や良い思い出の
風景を課題にしたい!」
という思いから、昨年秋に行った
狸谷山不動院にしました。
パーツがたくさんあって
ちょっと難しい建物では
ありましたが……
今回も完成できたのは、
やっぱりこの
「『自分の好き』を
テーマにした」
お陰だと思うのです。
おすすめ背景練習:とりあえず写真と同じ構図で描く
今回の絵は、自分が現地で撮った
こちらの写真を資料に描きました。
↓
「背景苦手が長年
克服できない人」が
陥りがちな失敗例として、
・いきなりオリジナルの
構図で描こうとする
・いきなりかっこいい
構成を描こうとする
があるかと思います。
上記をしたことは
ありませんか?
私はめちゃくちゃ
していました。
とりあえず練習ですんで、
写真の通りに描くのが
一番いいです。
もちろん構図や構成を
学ぶ必要もありますが、
まずもっとも大事なのは
「背景を描くことへの
苦手意識をなくす」
だと思うのです。
最初は写真を下に敷いて、
トレース(写し絵)して
描いてもいいのです。
写真はレンズの関係で
被写体が少しゆがんで写るので、
イラストにする際はその辺を
少し修正した方がいいのですが、
そんなことは慣れてから
やればいいのです。
トレースしましょう。
◆注◆
ただし、Google検索とかで
引っかかった写真を
勝手にトレースして
絵を描いて発表したり、
その絵を売ったりすると、
写真の撮影者から
著作権侵害で使用料を
請求されるかも知れないので
やめましょうね!!
資料写真は自分で撮るか、
何が起きてもいいように
著作権フリー・商用利用OKな
風景写真をダウンロードしたり
購入したりしてください。
ちなみに上の写真は、
背景練習用の資料写真として
使っていただいてもかまいません。
(クリック/タップで
横1200pxの画像が出てきます)
描いたイラストをネットに
公開するのもOKですよー。
レイヤー分けは丁寧に!主題に関係ないものは消す!
ということで、
下塗りが完了した
状態がこちらです。
↓
アナログ風の絵で
よくある失敗例が
「下が透けるような色で
ぼかして塗ってしまう」
なのですが、
(私もやってた……)
下塗りはベターっと
100%で塗った方がいいです。
後の仕上がりが綺麗になるので。
また、レイヤー分けも大事!
足の部分とか
すごい面倒くさかったけど、
ここをしっかり描いて
レイヤー分けしたお陰で、
後の作業がめちゃくちゃ楽でした。
(レイヤー分けって何?
という方はGoogle検索したら
丁寧な解説記事が
たくさん出てくると思います)
あと、写真では寺院の左側に
「家?」っぽい建物が
あるのですが、
今回はとにかく
「寺院」をズバーンと
見せたいので、消しました。
これは背景描画に限らないのですが、
「何を見せたいか(主題にするか)」
を絞り込むのは一番重要なことです。
過去の私は、
「写真そっくりの絵を描けば、
『絵が上手い』ということだ」
と思い込んでいました。
だから必死で写真をそのまま
模写していたのです。
しかし、そうではないんですね。
上手い絵、というか、
本当に人の目を引く絵って
「何を見せたいか」
という主題がすごく
明確なのです。
イラストの世界は別に
写真そっくりそのまま
描く必要はないので、
主題の邪魔をしそうな建物は
消しましょう。
(たとえば観光冊子の挿絵とか、
風景を現実そのままに
描かないといけない仕事の場合は
消しちゃダメですけど……
今回は練習なんで)
寺院につながっている右側の建物は
あえて残したのですが、
これを目立たせないようにする
方法についても後で説明します。
とにかくまずはイラストソフトを開こう
人間というのは
頭の中だけで考えていると
不安ばっかり増す生き物なので、
とにかくまずは
イラストソフトを開いて
一筆目を描いてみましょう。
ま、それが難しいんですけどねー。
私もこの狸谷山不動院の絵を
4月のテーマにしよう! と思って
実際描き始めたのは4月16日ですもん。笑
でも、途中で投げ出すグセの
多い私が、ちゃんとやり切りました。
仕事もいろいろあったのに……
家事だって毎日してたのに……
だから本当に大事なのは、
「とりあえず始める」こと、
「ハードルをぶち下げる」
ことだと思うのです。
最悪、どうしても背景が苦手だったら
背景なんか描かなくてもいいし(笑)。
だって私、背景描くのが苦手なのに
もう10年もイラストレーターを
やってるんですよ!?
す・ご・く・な・い!!!???笑
でも今は、
「なんだかんだ風景を描くのは好き」
「もっとうまくなりたーい!!
だってうまくなったら
自分が楽しいじゃん!!」
と思ったので、
「好き」でこの背景練習を
始めているのです。
あなたが背景を描きたいと
思うのはなぜでしょうか?
「人の目を気にして」なら、
おそらく途中で嫌になります。
かつての私のように。
「自分のために、
うまくなりたい」のなら、
きっとあなたは上達します。
大丈夫。
記事が長くなりすぎたので、
本日は一旦ここまで。
また明日続きを書きます。
ごきげんよう、さようなら。
続きの記事はこちら↓
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自信がないとかだと
それ教わっても無意味なので……。
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