「まだ何かやりたくもない事に時間を使ってるんじゃないか？」 - ぱりことば。−島根県の漫画家カウンセラーのブログ−

実家の猫(理央/ロシアンブルー)が
今朝亡くなりました。
で、最期の姿を見に
実家へ帰ってきています。

理央ちゃんに対しての後悔は
ほぼ何もないけど、
人生の時間をちゃんと
使えているのかな、と思いました。

＊　＊　＊

9年前に友人が亡くなったとき、
「もっとこうすれば良かった」
「もっと会いに来れば良かった」
と散々後悔したので、

理央の腎臓病がひどくなったと
聞いてから、
いつ何が起きてもいいように
ひんぱんに実家へ
帰ってきていました。

ここの漫画にも
描いているんですけど、
私が実家にいた時は
よく一緒に寝ていたんですよね。

だからなのか、私が実家に
帰省したときも
ほぼ一緒に寝ていました。
(たまに母や叔母の部屋で
寝ていた時もあったけど)

そんなに荒稼ぎしている
わけでもないので
理央の病院代も
なかなか払えなかったけど、
書籍を出したおかげで
印税で治療費(の一部)を
払えたりしたし。

(※もう1匹の翔ちゃんのほうも
手術したので、それも合わせて)

というわけで書籍を
買ってくださった方々、
あなたの購入費のいくらかは
我が家の猫のために使われています。
ありがとうございます。

……だから、
自分にできることは
もう全部やったという
感じなので、後悔はないのです。

後悔はないけど、
ただ寂しい、そういう感じ。
もう触っても
あったかくないんだなあ、とか
ゴロゴロ言わないんだなあ、とか
実家に泊まってももう一緒に
寝てくれないんだなあ、とか。

ただ正直、もう数年は
生きてくれるんじゃないかな、
とどこかで期待していて、
私は自分の人生に対しても、
「まだまだ自分は死なないし」
と思って余裕をぶっこいてる
ところがあるな、とは
改めて思いました。

死ぬ気がしていないので、
大してやりたくもないことに
平気で時間を浪費したり
しているな、と。

もちろん昔に比べたら
「やりたい！」と思ったことは
かなりやるようになったけど、
まだまだ、削ぎ落とせる贅肉が
あるんじゃねえのか、と
自分に問い直す
いい機会になりました。

お前そんなもんに時間使ってる
ヒマあんのか？　って。

理央ちゃんは使える命を
全部使って死んでいったな、
と思うけど、
私はまだまだ、どこかで
余力を残そうとしている
気がしています。

今年はずっと
「お前の力はそんなもんか？」
って問われている気分に
なっているんだけど、
(なぜかは知らない)
またなりました。

なんかまあ、とにかく、
理央ちゃんありがとね。
頑張って生きている姿を
見せてくれてありがとう。
多分、本人(本猫)的には
ただ生きていただけなんだけど。
こっちがそれを見て
勝手に色々考えている
だけなんだけど。

うちに来てくれてありがとう。
途中でいなくなってごめんな。
でも帰ってきたら
甘えてくれてありがと。

ああ、もっと、
力を使おうと思います。
まだまだセーブしてるから。
私は多分こんなもんじゃないだろ？
死んだ友人と理央ちゃんに
生かされたんだから。

ごきげんよう、さようなら。