あなたの作品を必要とする人は必ずいる｜ショップ更新しました | ぱりことば。−島根県の漫画家カウンセラーのブログ−

2017年〜2018年制作の額装原画
5点をオンラインショップへ
掲載しました。

どうして急に2〜3年前の作品を
ショップへ掲載したかというと、
「わたしの絵を必要とする人は
必ずいる、その人の目が
届くところへ置きたい」
と思ったからです。

(それぞれの画像をクリック/タップで
商品ページへ飛びます)

実は、今回ショップへ
掲載した原画は
大型イベント出展時に
だいたい掲示していた
作品たちです。

原画って、実際に目で見て
「欲しい」と思うものだと
考えていたのと、

オンラインショップ経由で
原画作品を注文される方は
ほぼいなかったので、
ずっとわざと
載せていなかったのでした。

しかし昨年2019年から
イベント出典を個人的に自粛。
そのうえ、今年は新型コロナで
大型イベントそのものが
開催自粛、という事態になりました。

自分が描いた作品を、
表に出せなくなったんです。

ただ、正直いうと新型コロナは
あんまり関係なくて、
わたしは単に今まで
「過去に描いた原画作品たち」
のことを忘れていただけです。

なぜかふと思い出して、
しまっていた箱の中から
出してみたら、
「あ、この作品、
ショップに載せてない」
と気づいたのでした。

以前は、自分の絵に
価値なんて見出せなくて、
「もの好きな誰かが
買ってくれたらいいや」
なんて思っていたけど、

久々に箱から出したら、
「めちゃくちゃ頑張って
描いてるじゃん」
「素敵な絵だなあ」
「なんでこんな薄暗いところに
ずっとしまってるんだろう」
「絵がかわいそうだ」
と思ったのです。

いや、薄暗いところで
保管しているのは、
日向に置くと絵が劣化するから
なんですけどね（笑）。

わたしは劣化した絵を
売るわけにはいかないので、
作者および商品管理者としては
薄暗いところに
置いておく必要があるけど、

もし誰かが買ってくれたら、
この子たちはちゃんと
明るいところに
飾ってもらえるんだよなあ、
と思いました。

もしかしたら、この絵を買って
嬉しい気持ちになる人や、
部屋に飾って
元気をもらう人も
いるかもしれない。

今まで、わたしの絵を
買ってくださった方や、
わたしに絵を
注文してくださった方が
そうであったように。

「じゃあこんな薄暗いところに
しまったまんまじゃダメだ」
「必要としている人は
必ずいる。その人に、
見つけてもらおう」

急にそう思ったんです。

で、改めて写真を
撮りなおしたり、
制作当時に撮った写真を
探し出したりして、
ショップ更新スタッフさんに
お願いしたのでした。

原画ってね、そうそうポンポン
売れるもんじゃないんですよ。
グッズに比べて高いし、
何か便利道具として
役に立つわけじゃない。
できることは
「飾ること」だけです。

でも、そんなわたしの「原画」を
今まで買ってくださった方がいます。
日本国内にとどまらず、
遠くアメリカの地にも。

必要としてくださる方は
必ずいるのに、
作者のわたしがそれを否定するのは
おかしいですよね。

たくさんの人の目に
触れさせることで、
この「絵」たちを
必要とする人に
出会えるでしょう。

すぐに売れるもんじゃない。
でも必要としている方は必ずいる。
何年経とうが、その人に必ず出会える。

もしこの記事を読んでいる方に
絵描きの方がいたら、
いや、絵描きに限らず
他のクリエイターさんにも、
そのことをわかってほしいです。

あなたの作品を必要とする人は
必ずいるから、
勝手に自分で「価値がない」
なんて思わないで欲しい。

ごきげんよう、さようなら。
　