「わたしは何もできていない」と思っているのは自分だけ - ぱりことば。−島根県の漫画家カウンセラーのブログ−

毎日をただ生きていると
「今日も何もできなかった」
「何も為(な)せていない」
と思いがちです。

なので意識して
自分自身を振り返るのが
大事なんですよね。

＊　＊　＊

「ずっとやりたかったことを、
やりなさい。」という本に
影響を受け、わたしは
一昨年の12月からほぼ毎日
「モーニング・ページ
(朝に書き物をする)」
というのをやっています。
(1日だけ書けなかった日があるけど、
それ以外は毎日書いています)

※本についてはこちらの記事で
ご紹介しています↓

やりたい事ができない、うまくいかない人への本「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」

モーニング・ページとは
「頭に浮かんだことを
とにかくノート3P分書く」
というものなのですが、
わたしのノートの中には
何度も

「わたしは一体何なんだ」
「わたしは何もできていない」
「わたしは何も為せていない」

という言葉が出てきます。

出てきます、って
自分で書いてるんですけどね。

とにかく無意識にまかせて
文章をつづっているので、
書いた後に「ハッ」となるんです。

そして考えます。
「どうしてこう思うのだろう？」
「本当に何もできていないのか？」
と。

で、そこから、
「あんなこともできたじゃないか、
毎日こんなこともやってる。
そうだ、このノートを始めた頃には
思いもつかなかった〇〇もできた」
と自分自身を振り返るんです。

そうすると、
「何もできないないわけじゃない」
と思います。

でもその3日後とか1週間後に、
わたしはまた書いているんです。

「わたしは一体何なんだ」
「わたしは何もできていない」と。

つまり、無意識に生きていると
「自分は何もできていない」
と思うような脳に
なっちゃってるんですね。

この記事を読んでいる方全員が
そんな気持ちになる訳では
ないと思うんですけど、
でも、いらっしゃいますよね？

「自分は何もできていない」
「今日も(昨日も)
何もできなかった」
と思う人。

はたして、
本当にそうなんでしょうか？

わたしの今までのブログを
読んできた方の中には、
こんな風に思う方も
いらっしゃるかもしれません。

「何言ってんの、
巴さんはちゃんと
自分のやりたいことを
次々できてるじゃん」

「本当に何もできていないのは自分だ。
巴さんはちゃんとできてる。
人の役に立ってるじゃないか」
と。

その言葉、そっくりそのまま
あなたにお返しします。

わたしが、
「自分のしてきたこと」
「自分ができていること」
に目を向けず、
「わたしは一体何なんだ」
「わたしは何もできていない」
と思うように、

あなたもまた、
「自分のしてきたこと」
「自分ができていること」
に目を向けず、
「自分は一体何なんだ」
「自分は何もできていない」
と思っているんです。

気づいてないだけなんですよね。

＊　＊　＊

毎日家事や料理を
がんばっているのに、
「今日も私はできていない」
という人がいる。

「このくらいみんなやってるから
ちゃんとできてるなんて言えない」
「このくらいやって当たり前だ」
って言って。

じゃあその「当たり前」が
できていない人は何ですか？
ゴミクズ以下ですか？

わたしは家事も料理もできなくて
布団の中で泣くしかできなかった
自分がいたから、
同じように苦しんでいる人を
「ゴミクズ以下」とは思えません。

しんどくて、横になって
スマートフォンをいじっているのを
「私は何もできていない」
という人もいます。

「笑い」や「学び」や「癒し」
「情報」その他いろんなものを
その手の端末から得たり、
何より「休息」を
得ているんじゃないでしょうか？

休まなければ、人は働けない。
「休息」ができているんだから、
「何もできていない」わけじゃないです。

わたしも1ヶ月のうちに何度も
「何もできていない」
が頭に浮かんでくるけども、
じゃあ「何かできてる」状態って
何なんでしょうね。

どうなったら、
「できた」とか
「為せた」とか
思って満足できるんでしょう？

わたしも自分自身に、
これからも何度も
問いかけてみようと思います。

「何もできてない」
って思っているのは、
あなただけじゃないですよ。

ごきげんよう、さようなら。
　