当カウンセリングでは
「対人関係のトラブル」
のご相談がとても多いです。
今回は、わたしが実際
カウンセリング中によく提案する
「交流分析」について
軽くご紹介していきます。
交流分析を簡単に説明すると
べつに多重人格の人でなくても、
人間は誰でも「キャラクター」を
使い分けて生活しています。
親に対してはこんな「私」
上司に対してはこんな「私」
友達に対してはこんな「私」
という風に。
ずっと同じ「私」で生活している人は
ほぼいません。
対人関係でトラブルが起きるのは、
相手が使う「キャラクター」と
自分が使う「キャラクター」が
かみ合わなかった時なんですね。
どういう時に出す「キャラクター」が
トラブルを起こしてるんだろう?
とか、
どうしてそういう「キャラクター」を
出してしまうんだろう?
とかをまずは分析します。
そして、
「じゃあこういう風にしたら
もっといい人間関係が
作れるんじゃないか」
という方法を
カウンセラーと相談者さんで
一緒に考えていく&実践する、
それが「交流分析」です。
対人関係のトラブルを生む態度
たとえ相手に何か
精神障害があったとしても、
「相手だけに問題がある」
ということはありません。
対人関係のトラブルで悩む時は、
必ず自分自身にも
何らかの問題があります。
その原因のひとつが、
人間関係を築いている時の
「態度」です。
交流分析を始める前に、
まず自分がどんな態度で
人間関係を作っているかを
調べます。
今まで聞いてきた中で多いのは、
上の2つですね。
「私はOK あなたはNG」…
自分のやっていることが正しい。
相手のやっていることは間違い。
「私はNG あなたはOK」…
相手がやっていることは正しい。
自分がやっていることは間違い。
トラブルを起こす原因のひとつになる
「態度」を知ることが、
問題解決のヒントとなります。
対人関係のトラブルを生む対話
交流分析には色々な方法がありますが、
わたしが今のところ一番やっているのは
「対話分析」です。
相談者さん本人と
トラブルが起きやすい相手との
対話の内容をうかがって、
さらにトラブルの原因を探します。
冒頭で言っていた
「キャラクター」というのは
大きく分けて親・成人・子どもの
3種類に分かれます。
自分と相手が親・成人・子どもの
どれを使って相手と
対話しているのかを分析すると、
だいたい問題が見えてきます。
こちらは大きなトラブルが起きた時に
起こりがちな対話の図なのですが、
相手に問題があると思っていたり
相手を見下していたりすると、
「親」のキャラクターで
相手を「子ども」扱いして
説教しちゃうんですよね。
ドラマでよく、
理不尽に怒鳴る上司とか
いますでしょ?
それが全てではありませんが、
わかりやすく言うとそんな感じ。
上の図では、お互いが
お互いを見下していたり、
「相手だけが悪い」と
思っているので、
二人とも「親」のキャラクターで
相手を「子ども」扱いしているんです。
なので喧嘩がエスカレートしちゃうんですね。
簡単に言うと
「相手のキャラクターに
自分のキャラクターを合わせる」
のが問題解決の糸口になるのですが、
一体どんな言い方や対応をしたら
それができるのか?
どんな心構えをしたらいいのか?
というのを、カウンセラーと
相談者さんとで協力して
考えていくんです。
この「協力して考える」
という姿勢が一番大事です。
わたしは「ヒント」はお話ししますが、
「正解」はいつも相談者さんの
中だけにあるものです。
「カウンセラーから一方的に
正解を教えてほしい」
という態度だと、
はっきり言って失敗します。
交流分析は1ヶ月コースで行なっています
さっくりと一部だけご紹介しましたが、
「交流分析」は説明する内容も
相談者さんから聴き取る内容も多いので、
単発カウンセリング60分1回では
とても実施できません。
なので基本的には1ヶ月コースで
行なっています。
もちろん、ご希望であれば
単発カウンセリングでも行いますが、
何回か回数を重ねるのは確実です。
ご了承くださいませ。
(単発カウンセリングだけで
交流分析をやったことがないので、
はっきりと「◯回で終わる」と
断言できません。
人によって違いますしね)
ところで実は本日から、
通話なし1ヶ月コース
カウンセリングの
受付を再開しました。
通話ありでも通話なしでも
交流分析はできますので、
最初から交流分析を
ご希望の方は
「交流分析がしたいのですが…」とか
「交流分析を希望します」など
お申し出くださいね。
ごきげんよう、さようなら。
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