産みの苦しみと共存するには、煩悩と向き合うしかないのだ

子どもの自分の心、煩悩を受け止めてやる

実は最近アナログイラストの
仕事をやっているんですけど、
ものすごく自分と向き合う
羽目になりますね。

子どもの自分の欲求や
煩悩といかに向き合うかが
絵描き、いや全ての人にとって
重要なことなのかも知れません。

* * *

アナログイラストというのは
現実で鉛筆や絵の具等を使って
描くイラストのことです。
(念のため)

正直、アナログじゃなくても
最近めちゃくちゃ
漫画を描いていたので
「子どもの頃の自分」は
たびたび頭の中に
出てきていたんですけどね。

なぜなら「子どものわたし」は
ずっと漫画家が夢だったので。

わたしは11歳の頃に初めて
漫画投稿をして、
そこからしばらくは
「漫画家」を目指していたのでした。

だから漫画などを描いていると、
子どもの自分が頭の中で
うるさいわけです。
「もっともっと、うまく描かなきゃ!」
「あいつらを見返してやるんだ!」

“あいつら”というのが誰なのか、
この子自身も
わかっていないんですね。
ただなんだか、
ずっと誰かや世の中から
バカにされていた気がして、
漫画をうまく描けば、
それで有名になれば、
全部ひっくり返せると信じている。

本当はただ漫画が好きで、
ただ描きたいだけなのに、
かわいそうになあ。

無視して描き続けたい所だけど、
何しろ「自分」なので
無視もできなくて、
「うんうん、そうだな」と
話を聞いてやりながら
なだめて漫画を描き続けている。

そういう感じです、
わたしの“制作”は。

* * *

しかもそういう時に
BGMにしているのが
リンキン・パークとか
椎名林檎だったりするので、
余計に初期衝動が
やって来るというか。
(高校〜20代前半で
めっちゃ聴いてたからな)

そのうえ今日聴いていたのが
椎名林檎の「三毒史」で、
三毒って、仏教で
“克服すべし”といわれる
煩悩のことなんですよ。

貪(とん)…必要以上にむさぼり求める心
瞋(じん)…怒り、憎しみの心
癡(ち)…おろかで無知である心

これが三毒です。

正直言ってわたしは、
自分の絵がめちゃくちゃ下手くそだと
思っているわけではありません。

なのに、
「もっとうまく描きたい、
もっともっと」
と必要以上に求めてしまう。
それはきっと、必要以上に
名声を求めたい心も
あるからでしょう。
これが貪(とん)。

そして過去の怒りや憎しみが
次から次へと湧いて来る。
これが瞋(じん)。

そしてそれらの欲求や怒りが
「うまく絵を描けるように
なれば消えるはず」
「人に認められる作品を
描ければ消えるはず」
「富と名声を手に入れれば
すべて楽になれる」
と思い込んでいる。
これが癡(ち)。

わたしはそんなことをしても
人生の苦しみが消えないことを
知識として知っている。
知っているけれど、
創作をしていると
心が喚き立てるということは
やはり「無知」なのでしょう。

* * *

たかが37年の人生では
煩悩はなかなか消えやしないんですね。
だからなだめて話を聞いてやるんです。
消えないのなら、
受け入れるしかないです。
自分の心が叫び続ける煩悩を。

まあでも、10代とか20代は
それが煩悩だと知らずに
飲み込まれていたので、
その時よりは成長したのでしょう。

「悩み苦しむ人」は
自分の煩悩を消すことばかりに
躍起になっています。
かつてのわたしがそうだったように。

そんなことをしても無駄です。
神や仏じゃないのだから。
「わたしにそんな汚い心はない」
などと否定していると、
逆に煩悩に食われますよ。

そういえば最近、
平井堅と安室奈美恵が歌っていた
「グロテスク」も好きです。
あれも“自分の汚い心に向き合え”
って曲ですよねえ。最高。

それではごきげんよう、さようなら。

「三毒史」1曲目、
「鶏と蛇と豚」これがまさに三毒。
公式チャンネルなので
安心してお聴きください。

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