境界性パーソナリティ障害がテーマの企業講演ご依頼を頂きました - ぱりことば。−島根県の漫画家カウンセラーのブログ−

昨年、境界性パーソナリティ障害を
テーマにした企業ワークショップに
参加した……という
記事を書いたのですが、

今年はなんと同じ企業様から、
100名を超える社員さんの前で
オンライン講演をするという
ご依頼をいただきました。

規模がすごすぎて
何を言っているのか
わからないと思いますが、
正直私もどうしてこうなったのか
よくわかりません！(笑)

光栄です！
ありがとうございます！

★ちなみに昨年の記事はこちらです
　↓
境界性人格障害をテーマにした企業ワークショップにカウンセラーとして参加しました
(前回は参加者10数名のワークショップでした)

なぜ「私」が講演者として呼ばれたのか

大人の事情で企業様の詳細が
明かせないので
「なぜ境界性パーソナリティ障害に
ついての講演が必要なのか？」
はここには書けませんが、

今回ご依頼くださった企業様に
求められたのは

・元当事者として
発症中や寛解までの経験談

・心理カウンセラーとして、
現当事者を支援する
立場の経験談

この2つでした。

元々、境界性パーソナリティ障害に限らず
色々な「元当事者・現当事者」さんの
お話を聞く試みをしている
企業さんなのですが、
私のように
「元当事者でありながら、
支援側(カウンセラー)も
やっている」
という存在は稀なようです。

その辺の理由で白羽の矢を
立てて頂きました。
(あと昨年の実績からでしょうか。
ありがとうございます〜)

どのような話をしたのか

前回のワークショップでは
「境界性パーソナリティ障害とは
どのような病気なのか」という
基本のお話をさせて頂いたのですが、

今回の講演は基本も踏まえつつ、
事前にいただいた質問に沿って
講演でお話する内容を考えました。

たとえば、

・どういうきっかけで病気を自覚したのか？
・どんな困難があったのか？
・周囲にして欲しかったことはあるか？
・カウンセリングや治療を実際受けてどうだった？
・治療をやめようと思ったきっかけは何？
・相談に来られる方の現状は？

みたいな感じですね。

全体の時間は90分だったのですが、
私が一方的に話す時間は約25分。
それ以外は質疑応答や
自由対話の時間に当てられました。

私の長所：直接対話するのが得意

「講演」にも関わらず
なぜ持ち時間中のほとんどが
質疑応答や対話の時間に
なったかというと、理由があります。

まず一つは、企業さん側が
「対話の機会が滅多に得られない」
ということ。

通常呼ばれる当事者さんは
「原稿を読むことはできる」けど、
その場で質疑応答に答えるのが
苦手な方が多いのだそうです。

なので今回ご依頼くださった
担当者さんは、
「社員たちが当事者さんと
直接対話する機会が得られない」
ことを気にしておられました。

で、もう一つの理由が、
私が「対話が得意」ということ。

もちろん、事前に質問をいただいた方が
喋りやすいことはあるのですが、
その場で相手の顔を見たり
声を聞いたりして対話するのが
私はとても好きです。

むしろ顔の見えない画面に向かって
一方的に喋りつづける方が苦手です(笑)。

両者の利害が一致したので、
「対話の時間を多くとった
時間割にしよう！」
ということになったのでした。

講演を終えての感想

結果的に、対話が多めの講演は
ものすごく楽しかったです！
企業講演なので「楽しい」とか言って
いいのかと思いますが……(笑)。

やはり自分の経験や
学習してきたことが、
誰かの(しかも企業、という
いわゆる個人でなく「社会」の)
お役に立てるのは嬉しいです。

境界性パーソナリティ障害は
まだまだ無名の精神障害(疾患)ですので、
このように興味を持ってくださる
企業・団体の方はなかなか
おられないと思います。

でも今後も、このように講演の
ご依頼があれば、積極的に
お受けしたいなと思いました。

正直、前回のワークショップが
最初で最後かなと思っていたので(笑)、
今回の企業様には
今年もお呼びいただけて
本当に嬉しかったです！
ありがとうございました！！