人を惹きつける作品にしたいなら、事実を差し込む—企画展出展中!

企画展「夏祭り 猫祭り」出展中

どの分野の作品でも、
人を惹きつけるもの……
というか、
私が惹きつけられるのは
「事実を差し込んだもの」
だなと考えています。

完全妄想ファンタジーでは、
人の心はなかなか
動かしにくいのです。

* * *

私の描く「ネコトバ。」
元々すべて実体験を
作品にしたものです。

最初は、自分の身を削るしか
作品のつくりかたを知らなくて、
それで描いていたのですが……

今は、人の心を
惹きつける作品にしたいなら、
「ひとすじの事実」は
絶対に必要だな、と
考えています。

* * *

私が作品に
「すべての事実」ではなく
「ひとすじの事実」を
入れるようになったのは、
小野塚カホリさんという
漫画家さんのお陰です。

何かの単行本のあとがきで、
小野塚さんが
「漫画にはひとすじの事実を
入れるといい」
みたいな話を書いていたんです。
(もう全文は覚えていないけど)

多分、すべての事実を
全部入れれば良い訳じゃない、
みたいな話も書かれていたような。

確かに、自分に起こった
すべての事実を
作品に注ぎ込むと、
自分にとんでもない
負荷がかかります。

まさに「身を削る」
「体から血を吹き出しながら
作品を創る」状態になるのです。

昔の私は、いつ死んでも良いと
思っていたので、
その作品の創り方で
満足していたのですけど、

最近は「できるだけ長く
創作をする人間として
生きていたい」と思うので、
すべての事実を描く
創り方はやめました。

あと、多少はファンタジーというか
作り話が入ったほうが、
より人の心を掴むんじゃないか、
とも思っています。

ファンタジーというよりは、
「理想」とか
「祈り」に近いものかも
しれません。

人間はなんだかんだ
希望とか期待を持つのが
やめられない生き物なので、
「完全に現実」で
「絶望しかない」ものだと、
最初は刺激的で手に取るけど
だんだん飽きていって
しまうのです。(悲しいことに。)

* * *

最近だと、Twitterでめちゃくちゃ
バズっていた
「ルックバック」がすごく
良い例の気がしました。

私はたしか
作者・藤本タツキさんの
「妹の姉」と
「チェンソーマン 1話」を
Twitterで見て、
どっちが先だったか
忘れたけど
めちゃくちゃハマって、
そこからずっとチェンソーマンの
単行本を買っている者です。

私がどんだけ
「妹の姉、絵描きには
めっちゃ刺さる」とか
「チェンソーマンいいわー
ポチタとパワーちゃんが好き」
とか言っても、大半の人は
見向きもしなかったのに、
ルックバックがバズったら
いろんな人が話題にしてて
「てめえら、あん時
私がどんだけ言っても
見向きもしなかったくせに」
って謎に怒りを覚えたのですが、
まあとにかくいい漫画ですよね。

藤本タツキさんは
「絵描きがたどる挫折のリアリティ」を
描くのがめちゃくちゃうまいんですよ。

ご自分の体験なのか何なのかは
一切分かりませんが、
おそらく何らかの方法で
「ひとすじの事実」を
随所に入れてきていて、
それがすごく人の心に
刺さっているんだと思います。

チェンソーマンは
絵描きの話じゃないけど、
なんか思春期少年(青年?)
のリアルとか、
いろんな絶望のリアルさが
すごく好きです。

ワシ、実は8巻おまけ漫画の
岸辺の話がめちゃくちゃ好き……。
叶わない片想いをずっとして
そのままオッサンに
なってるの最高……。

* * *

話が逸れました。
とにかく
「ひとすじの事実(リアル)」は
作品を面白くすんじゃないか、
という話です。

人ごみはキライだけどあなたといると平気。(ぶちねことボーダーコリーのイラスト)

この作品も、私がパートナーと
初めてお祭りに行った時の
思い出を元に描きました。

でも実は人ごみが嫌いなのは
私よりパートナーなんですよね。笑
私も嫌いだけど、彼ほどじゃないです。

だからこの言葉は
ぶちねこの言葉であると共に
パートナー(犬)の言葉でも
あるんです。

すべてが事実じゃない、
ひとすじの事実を差し込む、
というのは
そういうことだと思っています。

* * *

来月8月26日に発売する初書籍
「疲れたら休めばいい、ということが
何故こんなにもヘタクソなのだろう。」
にも、この黒い犬は
ぶちねこのパートナーとして
登場します。

拙エッセイ漫画
「おじさんとねんちゃん。」
をお読みだった方は
すぐ気づくと思いますが、
黒い犬=おじさん、です。

でもエッセイ漫画を描いていた頃より、
「すべて事実」みたいな
描き方はしていません。
まあ、エッセイ漫画の頃も
「限りなく現実に近いフィクション」
って言っているのですが。笑

それでも随所に「ひとすじの事実」が
散りばめられているので、
きっと色々な方の心に
刺さってくれるんじゃないか、
と信じています。

ルックバックほどはバズらんかも
しれませんけどね(笑)。

それでは、本日はこの辺りで。
ごきげんよう、さようなら。

企画展「夏祭り 猫祭り」に関連する過去記事はこちら

小ネタで自分の作品を面白くしよう—「夏祭り 猫祭り」本日開始

運動神経も描画能力も「繰り返し練習したおかげ」—企画展出品告知

どうして展示会に出すの?—猫の額企画展「夏祭り 猫祭り」出展

企画展・詳細情報

2021年7月23日(金)~8月4日(水)
企画展「夏祭り 猫祭り 〜Cat summer festival〜」

会場/猫雑貨&猫ギャラリー「猫の額」
〒166-0002  杉並区高円寺北3-5-17

営業時間/12:00~20:00
木曜定休(祝日は営業)

猫の額公式サイト/
http://www6.speednet.ne.jp/~nekojarasi/

過去の出展履歴・出品作品は
こちらの一覧でご確認ください。

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