人生は誰かが勝手に作っているんじゃなく、自分の選択で出来ている - ぱりことば。−島根県の漫画家カウンセラーのブログ−

自分が精神疾患真っ只中だった頃。
人生は誰かや何か、自分以外の力で
勝手に作られていていると
思っていました。

確かに赤子や幼児は、
大人の都合で人生が
勝手に動かされるでしょう。

けれど成人を過ぎたら、
自分の人生は誰かや何かの
勝手で左右されるのではなく、
自分の選択の積み重ねで
できているように思うのです。

＊　＊　＊

私は精神疾患があった頃、
自分がこんな風なのは
病気による
「大きな力」のせいであり、
またその病気は
母親の若い頃の所業で
起こったのだと信じていました。

けれど私は、自分で
「病気を治さない」という
選択をしていたのです。
そのことに全く気づけませんでした。

自分の人生があれこれと
悪い方ばかりに傾くのも、
今思えばそこまでにやってきた
「選択」の積み重ねでした。

けれどそれもやっぱり
全く気づいていませんでした。
いつも、誰かや何かの
せいにしていました。

私は「どーせ自分が悪い」
と口では言いながら、
頭では全くそんなことを
思っていなかったのです。

「どーせ自分が悪いんで、
わかってますんで、
何も言わないでください」
と、誰かと交流することを
拒否する“選択”をしていました。

「私の考えが一番正しい」
の世界から抜けられなかった。
正確には、それもまた
「抜けない」選択をしていました。

＊　＊　＊

「若い頃からずっとしてきた選択が
今の結果を生み出しているなら、
もう取り返しがつかない、死にたい」
と嘆く人がいます。
かつての私もそうでした。

私は、自分の選択が
人生を作っているとは
思いますが、

「何歳になっても、
人生の取り返しが
つかなくなることはない」

と考えています。

もちろん、
10代や20代の頃じゃないと
できないこともあるので、
「あの頃やりたかった
ことが全てできる」
というわけではありません。

しかし、
「幸福な自分になる」
(あるいは穏やかになる)
などであれば、
何歳からでもいくらでも
取り返しがつきます。

自分の選択の積み重ねで
不幸な人生が起きているのなら、
自分の選択の積み重ねで
幸福な人生も起きるからです。

しかし一度不幸のループに
入ってしまった人は、
なかなか「選択」を
変えることができません。

差し伸べられた手を
はねのける「選択」をするし、
本当は助けて欲しい相手に
一方的に暴言や八つ当たりを
浴びせかけたりします。

いつぞやマツコ・デラックスさんが
「差し伸べられた手を
掴まなかったら、
同じ手はもう二度と来ない」
というようなことを
言っていました。
あれはその通りだと思います。

しかし、それがわからない人は
延々と差し伸べられる手を
はねのける「選択」をします。

そしてこう言うのです。
「あの人も私を
救ってくれなかった」

すべて他人のせいです。
「はねのける選択をした」ことに
気づいていないから。

＊　＊　＊

私は人生なんて
自分の好きに生きればいいと
思っているので、
「不幸を選択し続ける」人が
どうなろうと構いません。

この記事を読んだ人が
腹を立てて
「お前の言うことはインチキだ！」
と言ってきたとしても、
大したことではないのです。

「この人の意見は受け入れない」
ことに決める。
それすらも、その人の
【選択】ですから。

他人の選択をいちいち否定しない。
その選択で積み重ねられた
他人の人生も否定しない。
それが私のポリシーです。

ごきげんよう、さようなら。