【無料相談】心の問題(境界性人格障害の傾向)をもつ娘に対して、母親は何ができる?

心の問題をもつ娘に対して、母親は何ができる?

自分じゃなくて、恋人や夫や妻や娘が
精神的な問題を抱えているんです……
というご相談をとてもよく受けます。

大切な人が苦しんでいるのを
見ていられないつらさはよく分かるのですが、
「相手のことを抱え込みすぎじゃない?」
「自分の思い通りに動かそうとしてませんか?」
と毎回おたずねするんですよね。

今回はこんなご相談を頂きました。

はじめまして。
21歳の娘についての相談です。
以前から、0か100かの思考・自分に自信がない・誰かに愛されたい・よく「寂しい」という・怒りを爆発させるなどの傾向がありました。

それが最近とても気持ちの浮き沈みが激しくなり、一日中ボーっとして時々泣いてみたり、「今までずっと生きづらかった」「生きていてもこの先楽しいことがあると思えない」「死にたい(消えたい)」とよく言うようになりました(怒りの爆発が少なくなり暗い方向に)。

私は話を聞いたり、お出かけに誘ったり、明るい話題を振ったり・・・ということをしておりますが、ぱりこ様のブログを読んで、娘は境界性パーソナリティ障害の傾向があるのではないか・・・と思っています。

娘には「心を軽くするために病院に行くという方法もあるよ」といいましたが、娘は「根本的な悩み(片思いのようです)がはっきりしているのだから、それが解決しなければどうしようもない。病院には行きたくない。何もしたくない。」といいます。「26歳までに結婚して子供を産みたい」ということに今とても執着しており、30までに結婚できなければ絶対自殺するそうです。

ぱりこ様は「本人がどうにかしようと思わないとカウンセリングできない」とおっしゃってますが、自分が病気だと思っていない娘には無理ですよね?
「あなたは境界性パーソナリティ障害かもしれないよ」と娘に言ってもいいのでしょうか? 
私がカウンセリングを受けるという形でも有効ですか?

田舎のため、いい病院もなかなかなさそうで、なにか娘の気持ちが落ち着く手段はないかと探していてここにたどりつきました。
よろしくお願いいたします。

(Mさん)


この投稿があってから
3ヶ月以上経っていますので、
すでに何らかの行動は
起こされたかもしれませんが(^^;

同じような悩みをお持ちの方も
沢山いるだろう、ということで
お答えします〜。

* * *

当カウンセリングを実際に
受けた方からもよく聞くのですが、
「カウンセリングや
心療内科に行くのは
重大な病を抱えた人だけ」

という考え方が
日本では根強いんですよね〜。

それゆえに、
「カウンセリングや病院に
行ったら自分は終わり
(精神病になったら終わり)」
という思考になる方、

「自分はそこまで重大な症状が
出ていないのだから、
カウンセリングや病院に
行ったりしてはいけない」
という思考になる方が多いんです。

Mさんの娘さんは、
どちらかというと前者の方でしょうか?

たしかに心療内科は「病院」なので、
恋愛の悩みや仕事の悩みとかで
なかなか行きづらいと思いますが、
カウンセリングって
「ちょっとした悩み(世間話)」で
行ってもいい場所のはずなんですよね。

実際わたしの所にも、
「病気ってほどじゃないと
思うんですけど……」
という方が意外とけっこう来られます。

同じく、「私が病気という
訳じゃないんですけど……」
という方も大変多いです。

なのでMさんの最後の質問、
「私がカウンセリングを受ける
という形でも有効ですか?」
の答えは「YES!」です。

* * *

ただ、
「自分の問題ではない」
という相談者さんに
共通してお話ししているのは、
「自分の都合で治させようと
(相手を操作しようと)しても、
相手は変わりませんよ」

ということです。

みなさん
「つらそうな相手の
ためを思って、
相手が幸せに(元気に)
なってほしいから、
どうにか治させたい」
とおっしゃるんですけど、

精神的な病をお持ちの方は
症状の重い・軽いに関わらず
「病気を治したくない」
という心を持っているよなあ、
とわたしは考えていまして。
(実際、ご自身で気づかれる方もいます)

なんで治したくないかは
人それぞれなんですけど、
「治したくない」人に
「治してほしい」というのは
周囲の人間の“都合”でしか
ないんですよね。

それならば、
「あの人(あの子)が
病気だと私が大変なので、
どうにか治させたい」
の方がマシなんです。

少なくともわたし自身が
病気真っ只中の時は、
「あなたのためを思って」
なんて言葉は大嫌いでした。

実際に相談者さんからも
「そんなこと言って、
本当は私のことなんか
考えてくれていない」
という思いを抱えている話を
よく聞きますしね〜。

* * *

娘さんに
「あなたは境界性
パーソナリティ障害かもしれないよ」
と言ってもいいのか?
という話についてですが、

これめちゃくちゃ
よく聞かれるんですけど、
(親子関係でなく恋人関係でも)
はっきり言って
「お二人の関係性によります」
としか言いようがないんですね〜。

信頼関係が築かれていない状態で
上記の言葉を言って、
相手がブチ切れてしまった人、
音信不通にされてしまった人の
話はいくつか聞きました。

「精神病になったら終わりだ」
という価値観をお持ちの方に
上記の言葉を言うと、
「私(俺)を病気扱いする気か!」
ってめちゃくちゃキレられますしね。

逆に、相手が病気を
受け入れてくれた話も
いくつか聞きます。

しかしそれでハッピーエンドに
なるかというとそうでもなくて、
「私は病気だったんだ。
病気だから仕方ない。
病気だから治さなくてもいい」
と開き直りの方向に行く人も
いるんですよね。

お伝えした方としては
「病気だと認めて、
治したいと思って欲しかった……」
とおっしゃってるんですけど。

まあとにかく、
「あなたは境界性パーソナリティ
障害かもしれないよ」と
伝えるとしても、
「相手は自分の思い通りに
操作できない」
というのは
肝に命じておいたほうが
いいですよ、ということです。
親子でも恋人でも夫婦でも。

「病気っていうことを認めさせたら、
治す気になってくれるかも!」
というのはあくまでこっちの
“希望”であって、
相手がその通りに動くかどうかは
相手次第なので。

だから
「相手のことを抱え込み
すぎじゃないですか?」
というお話をするんですよね。

「自分がAという行動をすること」と
「相手がAに対して
Bという反応をすること」
はまったく別問題なのです。

「私がAという努力をしたら、
それに反応して相手は
Bという行動をとってくれますよね?」

という話を大変よく聞きますが、
自分が努力さえすれば
相手はそれに答えてくれる、
というのは
「相手の問題(課題)を
抱え込みすぎ」
ですよ。

相手があなたの言葉に
どう反応するか、
何を考えるか、
その上でどう行動するかは、
あなたの自由にはならないのです。

* * *

とはいえ
「ぱりこさんのブログを読んで、
何でずっと苦しかったのか
わかってよかった」
という方も少なからず
いらっしゃるので、

娘さんに
「あなたの悩み、
この人の話に似てない?」
って紹介するくらいは
アリなんじゃないかな〜
と思います。

でもその先、娘さんがどう動くかは
娘さんの自由ですよね。
治したいと思おうが、思うまいが、
娘さんの自由です。

「ぱりこさんのブログを読ませたんだから
いい方向に向かってくれるはず!」
とかは思わないほうがいいですよ〜。

わたしはMさんの文章の中で
一番気になったのが
「お出かけに誘ったり、
明るい話題を振ったり・・・」
という部分だったのですが、

「娘さんの暗さ」を許してますか?

暗くさせちゃいけない、
明るくさせてあげなきゃ!
と思っていませんか?

暗い時は暗くいさせてあげましょうよ。
娘さんの「暗さ」を許す、というのは
「暗いあなたでも大丈夫だよ、
大切だよ、好きだよ」
というメッセージになります。

お母さんが「明るくさせてあげなきゃ!」
と頑張れば頑張るほど、娘さんは

「暗い自分じゃダメなんだ」
「どうしてこんな自分が
生きているんだろう」
「お母さんに迷惑だ、死んだ方がいい」

と思うんじゃないですかね〜。
どうでしょう?

わたしもカウンセリングの中で
「落ち込む時は落ち込んで
いいんじゃないですか」
的なことを言うんですけど、
これ適当に言ってるんじゃなくて(笑)
「相手の暗さを許す(受け止める)」
行為だと思っています。

だってみなさん、
「暗い自分なんかダメだ」
「落ち込んでちゃダメだ」
「明るくいないと愛されない」
「テキパキ動けないと愛されない」
って思ってるんですもん。

べつに暗くてもいいんじゃないすか?
落ち込んで動けなくても
いいんじゃないすか?
だって今そういうターンなんだもん。

わたしだって病気は寛解したけど、
たまに

「無理〜〜〜〜! もう無理〜〜〜〜!
動きたくなああああああい!
休む〜〜〜〜〜〜〜〜!」

ってなる時ありますよ。

しかしそうやって
自分のしんどさを許してると、
15分〜1時間くらいで回復します。

「落ち込んで暗い自分はダメだ!
こんなダラダラ何もできない自分はダメだ!
ちゃんと動かなきゃ!」

と思っていた頃は、
半月くらい落ち込んでました。笑
なんならその思考のせいで24年も
精神病だったと言っても過言ではないです。

* * *

長文になってしまいましたが、
Mさんの「〇〇してもいいですか?」
に関しての回答は全て
「自分がやりたいように
やったらいいですよ」
なんですけど、

「その結果、相手が自分の思い通りに
動いてくれることを期待しないこと」


がまず第一です。

そして、本人に病名を伝えるか?
カウンセリングを受けさせるか?
自分が受けるか?
よりもまず、

「娘さんの暗さを受け止める」

ことをしてみてください。

明るくさせようと頑張るんじゃなくて、
そのままの娘さんを受け止めてあげる。
それだけでも少し変化が
あるんじゃないかな〜と思います。

それでもやっぱり解決しない、
娘の対応についてもっと相談したい、
という場合はカウンセリングへどうぞ〜。

あとこんな記事も書いていますので、
(もう読了済みかもしれませんが)
よろしければ参考にしてみてください。
 ↓

境界性パーソナリティ障害と過ごした半生と、自己治療&周囲の対応ポイント【前編・10歳〜24歳までの話】|巴|note

わたしは10歳から34歳までの24年間、境界性パーソナリティ障害(境界性人格障害)という精神障害でした。(英名:Borderline personality disorder/略称BPD、ボーダー、境界例) 「でした」というのは、もう寛解(かんかい・症状がおだやかになること)して、その症状がほとんど出てこなくなったからです。 わたしは投薬・通院をやめ、周囲の力を借りながらの自己治療で現在の状況まで持って行きました。 わたしが最後に受診した心療内科の先生曰く、この精神障害に「完治」はないそうです。なので、たまに少しそれっぽい傾向は出てきます。 しかし、一番ひどかった時のようにはもう

境界性パーソナリティ障害と過ごした半生と、自己治療(寛解)&周囲の対応ポイント【後編・25歳〜36歳現在の話】|巴|note

わたしは10歳から34歳までの24年間、境界性パーソナリティ障害(境界性人格障害)という精神障害でした。(英名:Borderline personality disorder/略称BPD、ボーダー、境界例) 「でした」というのは、心理学と自分の病について学び、対処法を研究・実践し、現在その症状が99%出なくなっているからです。 専門用語でいうと寛解(かんかい/症状が和らぐという意味)ですね。 現在は資格を取り、イラストライター兼心理カウンセラーとして仕事をしています。カウンセラー業を始めてから、この精神障害に苦しむ当事者さんやそのパートナーさんからご相談を多数いただくようになりま

ごきげんよう、さようなら。

* * *

本日のアイキャッチ画像に
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(3年前に撮ったものです)
いつもありがとうございます!

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