つい役に立ちたくて空回ってしまう時に、必要なこと - ぱりことば。−島根県の漫画家カウンセラーのブログ−

誰かの役に立ちたくて、
張り切りすぎて空回り、
ものすごく悲しくなる時って
ありませんか？

そういう時に大事なのは、
「自分の愛を受け止める」
なんですよね。

＊　＊　＊

「誰かの役に立ちたい！」
と思いすぎてしまう人って、
さまざまな理由で
「自分に価値があると
思えなくなってしまった人」
だと考えています。

でも、大元は
「大好きな人を
喜ばせたい人」
だと思うんです。

恋愛の好きだけでなく、
家族愛や友人愛も含めて。

しかし、
「大好きな人のために
何かしよう！」
と思うと、
張り切りすぎちゃう
じゃないですか。

で、張り切りすぎると
大体どこかで
ミスしちゃうじゃないですか。

または、上手く
いっていることに
気を良くして
つい油断してしまい、
最後の最後で
失敗しちゃったりね。

そういう時、めちゃくちゃ
自分のこと責めません？

「好きな人に迷惑をかけてしまった」
「好きな人を怒らせたかも」

「ちょっと上手くいったからって
油断した自分が許せない」

「そもそも自分が
『〇〇する』なんて
言ったのが悪かったんだ。
余計なことしなければよかった」

みたいなかんじで。

もしくは、だんだん「好きな人」に
腹が立ってしまう場合も
あるかもしれません。

「私だってがんばったのに、
あんな言い方しなくてもいいじゃん」

「あれもこれもがんばったのに、
がんばった部分はひとつも
褒めてくれなくて、
たったひとつの失敗を
ネチネチ言うなんて許せない」

「初めから失敗すると
思ってたから大丈夫、
って全然なぐさめになってない。
私のこと最初から
信用してなかったの？」

みたいな感じで。

人によってはそのまま
「好きな人」に八つ当たり
することもありますし、

「好きな人」に腹を立てている
自分にまた自己嫌悪してしまう
人もいますねー。

どちらに転んでも、
自分を責めても、
相手を責めても、
結局は苦しいんです。

グルグルグルグル同じことを
考えてしまって、
八方塞がりになって
自分の存在がものすごく
邪魔なもののように
感じてしまう。

……と、そこまで苦しくなる前に、
やってほしいことがあるのです。

それは、
「自分の愛情深さ」
を受け止めることです。

好きな人のために、
自分が相当疲れるまで
張り切りすぎちゃうのって、
それだけ愛情があるからです。

ひとつの失敗で
めちゃめちゃ落ち込むのって、
それだけその人の
役に立ちたかったからです。
それだけ愛情があるからです。

「張り切りすぎて空回った」
と自分では思ってるけど、
本当はその“空回り”の前に、
たくさんその人の
役に立ったのではないですか？

「ここまでやったのに、
褒めてもらえなかった」
「こんなに頑張ったのに、
失敗だけを責められた」
って悲しくなる気持ちも
すごくわかります。

だけど、自分の頑張りを
一番認めていないのは、
自分自身じゃないでしょうか。

こんなに頑張ったのに、
失敗だけを一番責めているのも、
自分自身じゃないでしょうか。

それだけ頑張れた、
それだけ役に立ちたかった、
それだけその人に対して
愛情がある自分を、
どうか受け止めてあげてください。

もちろん、すぐに気持ちが
落ち着けられるように
なるわけではありません。

でも、役に立ちたくて
空回って失敗するたびに、
少しでいいからこの記事のことを
思い出して欲しいのです。

「私ってこんなに頑張るほど
あの人が好きなんだ」

「私ってこんなに落ち込むほど
あの人が好きなんだ」

「私ってこんなに
人の役に立ちたいと
思ってしまうほど、
愛情深いんだなあ」

そんな言葉を思い浮かべる
癖をつけていると、
少しずつ冷静になれるはずですよ。
自己嫌悪や
相手への怒りも、
少しずつ少しずつ
抑えられるようになるでしょう。

「空回ってしまう自分を
変えなきゃ。
空回るのをなくさなきゃ」
と思うと、めちゃくちゃ
苦しくなるのです。

だって、空回っちゃうんですもん。
愛情が深すぎて、
ついついやり過ぎちゃうんですもん。
失敗する手前でやめればいいのに、
張り切り過ぎちゃうんですもん。

でも、「それが私」なんです。
そして、
「つい空回っちゃうほど
愛情深い私」も
ひとつの魅力なんです。

少しずつ、
「そうなっちゃう私」を
受け止めてあげてください。