「どうしたら(どうすれば)いいんだろう」を休むことで得られる効果 - ぱりことば。−島根県の漫画家カウンセラーのブログ−

「どうしたら(どうすれば)
いいんだろう」
という台詞が口癖でした。

しかし「自分は悩んでるぞ」
「自分はちゃんと考えてるぞ」
で満足してしまうので、
時々休むことにしました。

すると
「今やること」が
ハッキリ見えるように
なってきたのです。

＊　＊　＊

私はよく自分の
パートナーから
ハッと気づきを得ます。

ある日、彼に
こんなことを言われました。

「あなたは毎日
『どうすればいいんだろう』
って言っとるよね。
たまにはそれを
休んでみたらどう？」

確かに私は毎日毎日、

「現状をより良くするには
どうすればいいか」

「もっと理想に近づけるために
できることは何か」

「どうしたらもっと伝わるか」

などを必死で自分に
問いかけていました。

で、毎日それなりに
「こういう風にしてみたらいいかも」
「こんな感じならどうだろう」
と、アイデアは浮かんでいたんですよ。

そしてちゃんと、
思い浮かんだアイデアの中から
行動を起こせてはいました。
少しずつ前進もできていたと
思います。

けれども正直
手を広げすぎというか、
支離滅裂というか、
「結局なんなん？」
という感じには
なっていたのです。

毎日アイデアは思い浮かぶけど、
アイデアが浮かびすぎて
「どれからやるか」
をすぐに選択・決定
できなかったり。

色々なことを考えながらやるので、
ひとつひとつの作業の手が
遅くなってしまったり。

それなりに結果は出るし、
「ここまで出来たぞ、すごいぞ」
と自分を認めることも
できていたのですが、

「なんか足りねえ」
「何かズレている気がする」
「なんかちょっとずつ
惜しい気がする」
「でも何が足りないのか
何がズレているのか
さっぱり見当がつかん」

という気持ちが常に
心の奥底にありました。

そういう状況の中で、

「あなたは毎日
『どうすればいいんだろう』
って言っとる」

と言われたのです。

パートナーは
人間観察力がすごいので、
(自分のことはあんまり
見えていないけど……笑)
私の姿を冷静にとらえる
ことができたんでしょうね。

さらに、こうも言われました。

「『どうすればいいんだろう』
『どうしたらいいんだろう』
って言っているだけで、既に
満足しているように見える」
と。

過去の私だったらこの一言で
ブチ切れそうですが(笑)、
もう今の私は違います。

めっっっちゃ
「ほ……ほんとだー！！」
と思いました。
(成長してるっすねー！)

「確かに『私は悩んでるぞ』
『私はちゃんと毎日考えてる』
で満足してる気がする！！」

昔は「悩んでいるだけで
結局なにも行動に移さない」
人だったので、
もちろんその頃よりは
はるかに成長しています。

行動もできてはいます。
でもやっぱ「遅い」んです。

なんで遅いんだろー、って
ずっと考えていたんですけど、
「考えていること」で
満足していたからでした。

無意識に

「こんだけ考えてるんだから、
じゅうぶん頑張ってるよね。
今日は疲れた、もうおーわり」

「私ちゃんと悩んでるし
考えてるもん。
だから何もしてない
わけじゃないもん」

となっていたのです。

確かに構想を練るのは
大事だけど、
それを現実世界に
反映していなければ
「何もしていない」のと
同じなんですよ！！！！
ねえ！！　同じなのよ、私！！！

だって世界の上では
「何もない」
「何も生まれていない」
んですもん。
私の脳内だけで
いろんなことが
進行してるんですよ。

そして、彼に聞いてみました。

「私が考えた通りに
やればいい！
もっと自信を持って
突き進めばいい！
……ってこと？」

「いやいや、自信を持てって
ことじゃなくて。
たまには
『別にどーなったっていいや』
も必要よ、ってこと」

べ……

別にどーなったっていい！！！！！

確かに病気を寛解してから、
少し前までの私は

「ウソでもホントでも
どっちでもいーじゃん
(from「フリクリ(アニメ)」

と思って生きてきました。

白でも黒でも
どっちでもいーじゃん。
正しいとか間違いとか
どっちでもいーじゃん。

しかしいつの間にか、
「一番効果的な方法は何か？」
みたいな感じで、
「正解」を求めるように
なっていたのです！

アッブね〜〜〜〜〜〜〜！！！

目が覚めました。

で、そこから数日、
「どうしたらいいんだろう」
「どうすればいいんだろう」
って言うのを休んでみました。

そうすると不思議ですねー、
「今すること」が見えるのです。

これ近眼の人にしかわからない
たとえかもしれませんが、
視力0.1以下だと周りの風景って
全部ぼんや〜〜〜〜っと
してるじゃないですか。

乱視だともう何重にも
なってるじゃないですか。
(私は乱視じゃないけど)

慣れ親しんだ場所なら
何があるかは何となくわかるけど、
はっきりとは見えない。

知らない場所だと、
何がそこに置いてあるか
まったくわからない。

そんな時、自分の目にあった
眼鏡やコンタクトを
ぱっと装着した感じ。

そのうえ、そこに
置いてあるものの
たったひとつが
ピカーッと光ってる感じ。

「あ、あれを今見ればいいのか」
「あれを手に取ればいいんだな」
「私が今することはコレか」
って、すぐ分かるのです。

私は
「どうしたらいいんだろう」
「どうすればいいんだろう」
と呟くことで、
自分が今やることに
向き合っていたつもりでしたが、

実は逆で、
そこに突き進むのが
まだまだ怖いから、
自分で霧や煙を振りまいて
わかりにくくしていただけでした。

「どうしたらいいんだろう」
「どうすればいいんだろう」
がまったくの無駄、
という意味ではありません。

そう考えることも大事。

けれどもし、
毎日毎日、その言葉を
呟くようだったら。

「考えている私」
「悩んでいる私」に
満足しているだけ
かもしれません。

コレに気づくのって
めちゃくちゃ
「アイタタタタ〜〜〜〜！！」
となるんですけど(笑)、
素直に受け入れると
めっちゃ視界が
クリアになりますよ。

少なくとも私はなりましたので、

「どうしたら(どうすれば)
いいんだろう、と言うのを
休んでみる」

ぜひおためしあれ。

まだ自分の心に
向き合うのが無理な方でも、
人は形から入るのも
大事ですので、

「言うのを休む(やめる)」
を意識するだけでも
何か変わるかもしれません。

それでは本日はこの辺りで。
ごきげんよう、さようなら。