境界性パーソナリティ障害の彼女は「試し行動」をする

境界性パーソナリティ障害・過去の自分と今の自分のイラスト

境界性パーソナリティ障害
(境界性人格障害)の特徴として

・激しく怒る(怒鳴る)
・「死にたい」と言う
・自傷行為や自殺行為をする

などがありますが、これらが
「愛情を試す」という目的で
行われている場合があります。

(単純に苦しくて死にたい
とかもありますので、
すべてが「試し」という
訳でもないのですが)

境界性パーソナリティ障害の
当事者よりも
そのパートナーや家族の方が
検索していることが多いので、
本日はその視点で記事を書きますね。

ちなみにこれを書いている人は
“元・当事者”です。
現在は寛解(※)しました。
※症状が穏やかになること

(女性に多い精神障害なので
「彼女」と書いていますが、
男性もこの障害になる事はあります)

愛情を試すってどういうことか

過去の記事に書きましたが、
境界性パーソナリティ障害は
めちゃめちゃ
「愛されたい」し、
「見捨てられるのが怖い」
んですよね。
 ↓
境界性パーソナリティ障害とは「愛されたい病」である

見捨てられたくないのなら
見捨てられないような行動を
取ればいいと思うんですけど、
そこがまた精神障害の
やっかいなとこでして。

「わざと見捨てられそうな
(嫌われるような)行動をとり、
相手の愛情度をさぐる
(試す)」んです。

簡単に言うと
「ふるいにかけている」
ってことです。

「この人は、私を見捨てて
悲しませるような人間
じゃないか?」と。

どういう人に「試し行動」を取るのか

今現在の人間関係で
「大事な人」
であればあるほど
試し行動をします。

親が大事であれば親に。
恋人が大事であれば恋人に。
友人が大事であれば友人に。

迷惑度合いを変えて、
親にも恋人にも友人にも
全方位に「試し行動」を
することもあるでしょう。

悪い言い方をすると、
「どうでもいい人」にはしません。

あとわたしの場合は、
「この人は何があっても
味方でいてくれそうだ」
と(無意識に)判断した友人には
試し行動をしなかったように思います。

なぜ「嫌われるような行動」をとる?

たとえば、
「めちゃめちゃに怒鳴る人」とか
大体の人は嫌いじゃないですか。

そういう、多くの人が
嫌うであろう行動をしても
まだ自分のそばにいてくれる人に、
「この人、私を愛してくれてる!」
って愛を感じるんですよ。

いや、「理解できない」と言う方が
いらっしゃるのもわかります。
しかしそれが、
境界性パーソナリティ障害にとっての
「善」であり「正義」なんです。

ふつう嫌われちゃうような
行動をとっても、
まだ自分を愛してくれる
人が欲しいんです。
特に「大事な人」に
そうであって欲しいんです。

で、なぜか、
そこで満足せずに
エスカレートするわけです。
「試し行動」が。

「こんなんやってもまだ好き?」
「ここまでやっても
まだ愛してくれる?」
っていう風に。

性格が悪くて試しているわけじゃない

境界性パーソナリティー障害の方の
「試し行動」に振り回されると
かなりお疲れになると思いますが、
ひとまず
“性格の問題ではない”
ということは覚えておいて
いただけるといいかな、と思います。

元々は「人格障害」と呼ばれていたから、
“生まれ持った性格が悪い”と
勘違いされる方が多いんですよね。
性格の問題じゃありません。
あしからず。

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ちなみに次の記事で、
「試し行為を止めるための対応」
を解説します〜。

ごきげんよう、さようなら。

★次の記事
 ↓
境界性パーソナリティ障害の「試し行動」を止める対応とは?

* * *

※わたしはカウンセラーをしておりますが
精神科医ではありません。

この記事は自身の経験と、
境界性パーソナリティ障害関連の
文献を読んで得た一般的な
知識をもとに構成しています。

* * *

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