「実績があっても自信が持てない…」他人を嘘の栄光で騙しているような気分になる、インポスター症候群

インポスター症候群について

「実績が何もないから
自信が持てない」という人は
多いですよね。

しかし
「実力や実績があるにも
関わらず自信が持てない」

悩みに苦しんでいる人もおり、

その症状は
「インポスター症候群」

(インポスター・シンドローム)
と呼ばれています。

※境界性パーソナリティ障害と
かぶる部分があるので
記事を書こうと思いました。
境界性パーソナリティ障害の方にも
参考になるかもしれません。

インポスター症候群の歴史と特徴

インポスター症候群は
1978年に命名されたものですが、
注目されるようになったのは
2013年ごろから。

FacebookのCOOである
シェリル・サンドバーグが
著書「LEAN IN(リーン・イン)」
自分のインポスター症候群について
語ったのがきっかけだとか。

インポスターとは
「詐欺師」という意味ですが、

「本当の自分には
才能も実力もないのに、
嘘の自分で周囲を騙している」

「自分が認められたのは、
周囲に優秀な人がいたお陰だ
(ただ運が良かっただけだ)。
自分には何もない」

「いつか化けの皮がはがれ、
みんな自分を幻滅するに違いない」


というような思いを抱きます。

有名人の中のインポスター症候群

シェリル・サンドバーグ以外にも
インポスター症候群であろう人や
自分はそうであると語った人は多く、
わたしが知っている有名人の中だと

トム・ハンクス
ナタリー・ポートマン
エマ・ワトソン

などの俳優・女優が
自身の体験を語っているようです。

元アメリカ大統領の妻、
ミシェル・オバマや
ビル・ゲイツの妻
メリンダ・ゲイツもまた
インポスター症候群様の症状に
悩まされてきたとか……。

わかりやすい一覧が

VOGUEのサイトに
掲載されているので、

気になる方はご覧ください。
 ↓
あの偉人も!? ビッグな彼らがインポスター症候群を克服するまで。

上記の例で見る通り、
「女性のほうが
インポスター症候群に
なりやすい傾向がある」

ようです。

シェリル・サンドバーグも自著の中で

さまざまな職業について実施された多数の調査の結果、女性は自分の仕事の成果を実際より低く見積もる傾向があるのに対し、男性は高く見積もる傾向があることが判明している

と述べています。

インポスター症候群の思考傾向

さて、わたしは上記の人たちの
ような有名人でもないし、
自分のことをすごい

クリエイターだとか
発信者だとも思えませんが、
人からよく

「どうしてそんなに描(書)けるのに、
自信がないの?」

「人にできないすごいことを
しているのに、自分の能力を
認められないのはなぜ?」

「私から見れば、あなたは
すでに立派なプロの
クリエイターですよ」

と言われます。

もうこの現象がすでに
インポスター症候群的
なのでしょうね。笑

「自分よりもっと

すごい人がいる、
自分なんてまだまだだ」

という気持ちもまた、
インポスター症候群によくある
思考傾向のようです。

「他人に褒められると
インポスター症候群が
ひどくなるのであれば、
他人に蔑まれたら
どうなるの?」
という話ですが、

インポスター症候群の人は、
「自分がインポスターである」
理由や証拠を集めようとします。


つまり、誰かからバカにされたり
不当な扱いを受けてしまうと、

「ああ、この人には
わたしが未熟で弱くて
ダメな人間だとばれているのだ」

「こういう扱いを受けるのだから、
やはりわたしの栄光や実績は
間違いだ。実力ではない」

と思うのです。

他人から上げられようが
下げられようが、
自身の評価が変わることは
ないんですね。

これはインポスター症候群に限らず
精神障害などでもそうなのですが、
「他人の言ったこと」だけでは
自分を変えることはできません。


ちなみにインポスター症候群は
精神障害の一種ではなく、
「思考傾向」です。
DSM(※)でもインポスター症候群は

精神障害に規定されていません。

(※DSM…アメリカの
精神障害の診断と統計マニュアル)

ただ、境界性パーソナリティ障害
であろう人の話を聞いていると、
「実績や能力があるにも関わらず、
それを認められない人たち」

によく出会います。
(自分も境界性パーソナリティ障害
だったので、まさに当てはまります)

もしかしたらそれ以外の精神障害でも、
「インポスター症候群的症状」
を持っている人はいるのかもしれませんね。

インポスター症候群の長所と改善案

インポスター症候群の人の
いいところは、

「周囲の評価に見合う自分に
なれるよう、もっと頑張りたい」

「あのすごい人に追いつけるよう、
もっと努力したい」

非常に勤勉かつ熱心に
仕事や活動をできるところ
です。

ただ、努力しても努力しても
「自分はまだまだだ、
全然ダメだ」と思うので、
心を病んだり
突然落ち込んで動けなくなったり
してしまうわけで……。

改善案1:結果や実績に到るまでの努力を認める

自分がしてきたことの結果や
実績で自信が持てないのであれば、
「結果や実績に到るまでの努力」
目を向けてみるのはどうでしょうか。

人間は脳内の記憶よりも
「目で見たこと」
のほうが認識しやすいので、

「その結果や実績に到るまでに、
自分が努力してきたこと」


を文字に書いて
(手書きが苦手な人は打って)
目視するのです。

もしどうしても
「誰かのおかげでうまく行った」
と思うのなら、

「その人と繋がるために、
自分が努力したことは何か」

を考えます。

たとえばわたしの場合、

「ある会社の担当者が、
たまたま検索で自分を
見つけてくれた」

のであれば、

「検索に引っかかるよう、
SEOを勉強した」

「学んだことを
ことごとく実践した」

「毎日コツコツと発信した」

など、
「見つかるために頑張ったこと」
をリストアップして評価します。

たとえば宝くじが当たったとしても、
「買いに行く」という行動が
できなければ宝くじは当たりません。

究極、
「宝くじを買いに行った」という
何の変哲も無いことすらも
評価してしまうのです。

(実際は外に出かけるために
身なりを整えたり
宝くじ代を用意したり
宝くじを買える場所をチェックしたり
その他色々しているはずなので、
その辺も「努力」なんですけどね)

改善案2:自分をジャッジしないと決意する

インポスター症候群や
境界性パーソナリティ障害の人は
自分をジャッジ(裁く・断罪)する
傾向が強いようなので、

「自分を自分でジャッジしない
と決意する

のも重要だと考えています。

インポスター症候群的な
思考傾向は
「知らない間に・自然と」
出てくるものなので、
要するに“本能的な思考”です。

自分をおとしめたいという、
“動物的な欲望”と考えても
いいかもしれません。

人は色々な場面で、
動物的な欲望を
「人間的な理性」を使って
押さえつけているはずです。

それができなかった結果、
犯罪者とかになるわけで。

お腹が空いているからといって、
スーパーに並んでいる惣菜を
その場でガツガツ食べたり
しないでしょ?

それは
「お金を払って惣菜を買い、
家に持ち帰って食べるのだ」
という人間的な理性が
働いているからです。

別にコロッケとかたこ焼きなら
店の外とか車の中とかで
食べてもいいんですけど。笑

だから
「この程度のことで…」とか
「あんなつまらないミスを…」とか
自分をジャッジしそうになったら、

「あ、動物的になってる〜〜!!
私はもう自分をジャッジしません!!」

と心の中で叫ぶのです。

自分は「自分をジャッジしない」と
人間的な理性で
決意したのですから。

改善案3:自分が変態だと認め、そのことを楽しむ

まあ最終的には
「ついジャッジしちゃう自分」も

「そういう人間なんだし、
しゃーねーか」

って受け入れられると

いいですけどね。

「私は自分を責めたい
人間なんだもーん。
ひとりSMが好きなんだもーん。
変態なんだから仕方ないじゃーん」
でもいいじゃないですか。

「自己肯定」ができず

自信を持てないのであれば、
いっそありのままの自分を
「自己受容」するんです。

「自分はそういう生き物なので
しゃーねえ」というのは
わたしもよく考えるんですけど、
この開き直りはなかなかいいですよ。

「そんな開き直りをする人間なんて、
最低でダメな人間だ……」
と思い始めたら

「はいジャッジしてる〜〜〜〜!
自分のこと責めて興奮する変態〜〜!」


と思えばいいのです。


お笑いに詳しい方は、
ぼる塾の田辺さん的な
言い方で想像してください。

いいですよ、自分のことを
変態だと認めるのは。
人生が楽しくなります。

人類所詮、皆変態です。

自分を楽にするために「名前」を利用しよう

わたしは正直、
自分を苦しめる思考傾向に
病気や障害の名前を
積極的につけようとするのを、
あまりオススメしていません。

とはいえ、名前をつけることで

「そういう名前が

ついているんだから、しゃーない。
わたしだけが異常なんじゃないんだ。
他に苦しんでる人もいるんだ」


と楽になれるのであれば、
それはそれでいいと思います。

なので今回、
「インポスター症候群」
という名前をお知らせしました。

“群”ですからね、たった一人だったら
群とは呼ばないんですよ。

もしあなたがインポスター症候群的な
思考傾向に悩んでいるのなら、
世界中に同じ悩みを
持つ人がいるのだと知ってください。

この文章を書いている、
わたしもその一人です。

ごきげんよう、さようなら。

※本文中に出てきた
「自己受容」については
こちらの記事にも書いています。
あわせてどうぞ。
 ↓
悩み&病みの解決方法その2「だらしない自分も受け入れる」

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